藤原帰一『「正しい戦争」は本当にあるのか』

曇。
 
第753回: AIが主導する戦争と、「戦後」に起きてきた悲劇、そしてトランプ大統領への「忖度」で歪む世界。の巻(雨宮処凛) | マガジン9
『もう一つ、気になるのはアメリカ・イスラエルの暴挙に対して世界中で市民による抗議デモは起きているものの、真っ向から批判する国の姿が目立たないことだ。スペインは明確に反対を示しているものの、世界中の偉い人たち、もっと国際法違反とか声上げてもいいのでは? 関税や貿易を人質に取られてるから言えない感じ? なんらかの忖度が働いている系?』
 現代で、「正気」でいることのむつかしさ。それはどうしても、残念ながら、少数派であることを強いられる。誰も、小声で語る、あなたのいうことを、聞いてはくれないだろう。また、それは往々にして、例えば資本主義や「力による支配」のロジックにおいて、「合理的」でないかも知れない。僕たちは多くにおいて、むしろ後ろを向いて、「退歩」の方へ進むから。そもそも、僕たちの心がめちゃめちゃに壊れていることを、いったいどうしたらよいというのか!
 
長時間ひたすらぼーっとする。
 

庭のハナニラ、3.9 に撮ったもの。
 
昼。
(国際報道番組を見ていると、クソトランプを中心にしたひどいニュースばかりで、ウンザリする。一方、国内ニュースや SNS はさらに絶望的なので、マスゴミといわれる朝日新聞を読むくらいで、国内のことは恥ずかしながらよく知らず、時々老両親に教えてもらっている。日本でも「反米帝(アメリカ帝国主義)デモ」くらいやってるのかなと思って検索してみると、京都東京において、ちらほらとはあるようだな。まあ、日本人のほとんどに、イラン戦争など、どうでもいいのだろうという感じはする。精々、株価が下がったりとか、ガソリン価格の上昇が、気になるくらいだろう。日々を生きる健全な庶民とは、そんなものなのだろうな。なんというか、人の痛みのわかる人間が、いま、どれくらいいるのだろう、なんて気もしたり。)
 
餅信の桜餅を食う。ほんと素朴で普通の桜餅で、塩漬けした桜の葉が香り、こし餡入りの餅を包んでおいしい。田舎の春の味だ。
 妹の結納のとき、これに似た香りのする、桜湯というものを飲んだのを、老母にいわれて卒然と思い出した。湯に入れると、(塩漬けした)桜の花が咲いたようになる。もう、二十年以上前のことか。
 

 
いつものコメダで読書しようといってみたら、駐車場が満杯。しかたがないので(?)、これもいつものイオンモールへ。最近、モール内を15分くらい「散歩」して場の雰囲気を吸収してから、3Fフードコートへいくようにしている。なんかスマホアプリを使えば「散歩」するとポイントが付与されるようで、タダ歩きしてない?みたいな広告がそこいらに貼り付けてあるのだが、スマホをもたないわたしは、もちろんタダ歩きである(笑)。
 ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。エンゼルショコラ+ブレンドコーヒー495円。限定復活のショコラフレンチも食べてみたいが、たまたまなかった。
 図書館から借りてきた、藤原帰一先生の『「正しい戦争」は本当にあるのか』(2022)を読み終えた。前にも書いたとおり、元版は2003年と随分前の出版だが、いまでもまったく古びていない。藤原先生へのインタビュー形式になっていて、インタビュアーは(いまは亡き)渋谷陽一さん。藤原先生は、ずっと渋谷さんのラジオを聴いてきて、渋谷さんはロックの先生だったそうで、依頼の電話があったときは、にわかに信じられなかったと書かれている。
 第五章「日本の平和主義は時代遅れなのか」第六章「アジアの冷戦を終わらせるには」を読んだ。前にも書いたが本書はわたしにはショックすぎて、書けることがあまりないが。
『アメリカ以外の地域では、韓国やフィリピンをはじめ、日本の再武装に対する警戒が強かった。日米両方を敵にまわしかねない中国はもっとそうです。ただこれらの諸国も、日米安保条約には一目おいていた。安保条約は、日本の軍隊は米軍と一緒に行動するという仕組みですが、外国にはこれが日本の軍事行動をアメリカが抑え込むものに映るわけですね。これが〈ビンのフタ〉という議論です。』(p.179)
 なるほど、アジア(だけではないかも知れないが)にとっては「日本=軍国主義で悪いことをした国」というのはちっとも抜けていないのだな。日本では忘れられがちだが、日本=軍国主義・加害者の認識。
『ゲームっぽいですよね。イラクの戦争についても戦略の説明をする人はいるんだけれど、なにかこう、プラモデルで遊んでる少年が話をするみたいに抽象的なんですよ。外交なんて考えてない。』(p.204)
 ほんとにいまでもそう。ウクライナ戦争でもいまのイラン戦争でも、軍事オタクみたいな人が、「解説」らしきことをしている例が、あまりにも多い。それが、現実主義、みたいなことになっている。
『ぼくは学生運動の世代よりあとに生まれたので、学生時代には反戦平和って言ってた人が平和主義の虚妄なんて言い始めるのをイヤというほど見せつけられました。随分簡単に考えを変えるんだなとむかしは思いましたが、考えてみればこの人たちは前もいまも戦争そのものは見てないんですよ。あるのは観念だけで、それがひっくり返ったわけ。』(p.205)
 おそろしいのは、いまでは自民党の政治家すら、そんな風になってきたこと。首相までもが頭でっかちで、観念的なそれだ。

日本外交には日米安保優位派と経済外交派があって、ODA などの「バラマキ」を使ったかつての経済外交は、意外と成果があった、というのはちょっとおもしろかった。ベトナムやカンボジアでは、それこそアメリカを出し抜いて、日本外交は成功した、と。そんなこともあったのだな。
 
夜。
『ヴァルキリードライヴ マーメイド』第5話まで観る。アホくさいけど、いや、アホくさいから、話が多少見えてきて結構おもしろいな。かなーり百合で H だけれど、笑えるところもあって嫌な感じじゃないし。