堀江敏幸『中継地にて 回送電車VI』

日曜日。曇。
昨晩は精神的にしんどくて早く寝るしかなかった。十時間くらい寝た。
 
ドラッグストア。卵10コ入1パックが187円とえらく安かったので、買う。
スーパー。今日はなんか安く済んだ。ホクトのお値打ちきのこセットを買ってみる。
マックスバリュ。いわし団子とパイシート購入。
 
昼。晴。
山下達郎の『MOONGLOW』(1979)を聴く。死ぬほどカッコいい。いま聴いても、クラシック音楽にまったく聴き劣りしない。70年代は可能性に満ちていた。学生の頃、失われた70年代の可能性の回復・継承、というようなことをよく考えていたが、結局わたしには無理だったなと思う。バブル崩壊から「失われた30年」を経て、日本の可能性はどこへ行ったのかな、と痛感する。

 
図書館。小説をいろいろ借りた(でも、読むのはたぶんそのうちの一、二冊)。まず、ぜひ借りたかったのは、李琴峰さんの『ポラリスが降り注ぐ夜』(2020)。あとは、温又柔さんの『永遠年軽』(2022)、村田沙耶香『地球星人』(2018)とか。最近小説をあまり書かなくなり、文学賞の選考委員に名前を見ることの多くなった(ような気のする)堀江敏幸さんのエッセイ集、『中継地にて 回送電車VI』が新着にあった。
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市民公園で、日曜日のたびに何かイベントをやっているな。色づいた木々がきれい。
 
 
図書館から借りてきた、堀江敏幸『中継地にて 回送電車VI』(2023)読了。エッセイ集。露伴幸田文論、吉田秀和回想が特におもしろかった。本書には現代の風がまったくといっていいほど吹いていないから、(もしかしたら)枯渇するのも無理はないと思う。って、ほんとに堀江さんが枯渇しているのか、知らないが。現代から繊細でないあらゆるものを注意深く除き去り、古きやさしきなつかしき世界が巧みに人工的に構築された、まさにセピア色に染まった、滅び去った静かな時空。この「回送電車」のシリーズ、十一年ぶりの新刊だそうだ。この人には、この路線でやり続けて欲しいような気がするな。 
 
夜。
偽物語』(2012)第4話まで観る。