クロード・レヴィ=ストロース『月の裏側』

曇。
 
昼寝。
 
ネットで貸出期限を延長しそこねたので、県図書館へ。行きにコンビニへ寄って、麦茶を買ってゆく。
図書館で新しく借りた中に、『月の裏側』あり。レヴィ=ストロースの日本論という。
帰りは雨。
 
夜、強い雨
痴漢動画の闇サイトを暴く 売られる性暴力(BBC News Japan) - YouTube
日本が舞台の、BBC による50分以上の力作。大変にショッキングな内容なので、閲覧注意。端的に痴漢は犯罪だし、また動画内で被害者が語っているように、相手を人間として扱っておらず、物と見做している行為だ。ということ以外にも、考えさせられることはわたしにはたくさんあった。いずれにせよ、公共の場で性的暴力、さらには性的な視線を露わにするべきでないということは、これから当たり前のことになっていくだろう、というより、もうなっているか。同意を得ずに男性が女性に触るだけで、あるいは性的発言も、それは性的暴力なのである。
 
 
レヴィ=ストロース『月の裏側』を読み始める。日本論。レヴィ=ストロースはきっと読める限り読もう。持っていないものはたぶん、図書館にあるだろう。この人はちょっとちがう。
 
図書館から借りてきた、クロード・レヴィ=ストロース『月の裏側』(2014)読了。副題「日本文化への視角」。レヴィ=ストロースが魅了された日本は、まだ残っているところもあるし、もはや崩壊してしまったところも多いな。(我々)民衆は、随分悪くなったと思う。しかし、いったい何が悪くなったのか、正確に指摘することはむずかしい。何か、頭はよくなり、一方で浅はかになった、とでもいうか。ま、それも全然「正確」じゃないね。誰もが屁理屈をいうようになり、一方で知性は乏しくなった、か。まったく、人のことはいえねーが。

そう、レヴィ=ストロースが魅了された日本はまだ残っているけれど、当の日本人は、もはやそこで生きていない、とでもいうか。私たちには、わからなくなってしまった、感知できなくなった。でも、無意識には残っている。