こともなし

晴。
早起き。
 
昨日の浅田さんの動画から、文化的な「日本オワタ」「日本壊滅」を考える。しかし浅田さんの感覚も、日本人一般(というのは想像的存在にすぎないのではあるが)の感覚からだいぶズレてるな、ってのも確か。浅田さんのプラットフォームでやっていけるとは思えない。とにかく我々の貧しさは「個々の貧しさ」で、その個々の貧しさを総体的にプラットフォーム化したもの(村上春樹的なもの?)と、ハイ・カルチャーは連結されていない。簡単にいえば、浅田さんと村上春樹の相性の悪さ、みたいな。
 
そう思うと吉本さんはやっぱりえらかったよな。あの人はやれる限りのことを、じつによくやられたと思わざるを得ない。ってちょっと上から目線みたいなことをいったけれど、とてもあんなことはできないし、実際中沢さんくらいしかああいうことを受け継いでいる人はいない。
 
快楽中枢を刺激されて「ああ、気持ちいい」ってだけでやっているのは、最悪。アヘンを吸引しているだけ、みたいなもので、展望がなにもない。残念ながら、現代日本は、結構これだ。でも、ここから引き戻す手段ってのは、ないといえばないんだよね。
 

 
ごろごろする。
スーパー。天ぷらなくてマックスバリュ
眠い。
 
日本政府の文書の作成に ChatGPT を使うという発表にはさすがに耳を疑った。国家の文書を AI に自動生成させるとか、常軌を逸した発想である。あいかわらず ITリテラシーがなく、IT後進国ぶりがまたしても露呈した形だ。もう、好きにしろよって感じ。
官も民も終わってるな。自分のクズぶりがつらい。
 
昼寝してから図書館。原武史さんの鉄道本、亀山郁夫さんのショスタコーヴィチ本、蓮實重彦の映画時評などを借りた。
車外は25℃で、夏日だな。元気なし。
 
 
浅田彰が語る、ディカプリオと坂本龍一が死ぬ気で取り掛かった狂気の映画 - YouTube
おもしろかった。浅田さんは坂本龍一の音楽を、ドビュッシーよりもむしろラヴェル的だと捉えるのか。これはちょっとない発想だった。どのあたりがラヴェルなのか、動画にある「ラヴェルボレロのような映画音楽」という一点だけなのか、もっと詳しく訊きたいところだが。
 イニャリトゥ監督の『レヴェナント 蘇りし者』はたまたま U-NEXT で観ていた。この映画音楽がきっかけで、坂本さんは「もの派」の李禹煥と邂逅したのか。
 
夜、早寝。