ポール・ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』

日曜日。晴。

もう十一月も三分の二を過ぎたのか。客観的に考えるといろいろやったのだけれど、実感としては何してたかなあというような。光陰矢のごとし。諸行無常。そんな言葉がじつにリアルだ。一生あっという間。

スーパー。

NML で音楽を聴く。■バッハのフランス組曲第二番 BWV813 で、ピアノはアンドレイ・ガヴリーロフNMLCD)。■ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第三番 op.108 で、ヴァイオリンはルッジェーロ・リッチ、ピアノはジュリアス・カッチェン(NML)。よい。


曇。雪虫飛ぶ。皇帝ダリアの咲き始めたのを見かける。
コメダ珈琲店各務原那加住吉店にて昼食。ミックストースト+たっぷりブレンドコーヒー1170円。いつも昼どきは空いているのだけれど、日曜日のせいか一時頃には席が満杯になっちゃった。
ポール・ヴァレリードガ ダンス デッサン』読了。塚本昌則訳。注と訳者あとがきで100ページくらいある。ヴァレリーっていってわたしがまず思い出すのは、小林秀雄林達夫だろうか。いまでは古びた話である。そこに、吉田健一や、谷沢永一中井久夫あたりを加えてもよいかも知れない。本訳書に添えられたドガのデッサンは魅力的だ。どこかで見たいものだが、たぶん無理だろうなあ。

 
高瀬正仁『評伝 岡潔』「星の章」を読み始める。何時間かかけて、一気に250ページむさぼり読む。近頃これほど惹かれたる書物はなし。かつてカルコスに単行本が置いてあって、買おうかと眺めていたことがあったが、いつしかなくなり、本書のことを忘れていた。ちくま学芸文庫に入ったおかげで、本書を読むことができた。感謝。疲労困憊して長時間ぼーっとする。