九鬼周造『人間と実存』

曇。
午前中は睡眠の後始末でおしまい。統合。
うどん「恵那」にて昼食。恵那ころ蕎麦。
統合の続き。そのあと三時間くらいぼーっとしていた。

シューベルト即興曲集 op.90 で、ピアノはマレイ・ペライア

マーラー交響曲第九番で、指揮はベルナルト・ハイティンク、コンセルトヘボウ・オーケストラ。1987 Live. あーすごかった。眠そうに指揮しているハイティンクだが、最後、手を開いて指揮棒をパッと落とすのだよね。各楽章間、すべてオケの音程取りから始めるのも変っている。第三楽章が終って直ちに終楽章に入るのかと思っていたのだが、ここでも休むのだよなあ。おかげで現実に多少戻ってこられてホッとする。それくらい第三楽章の演奏はすごい。まだ先までいくのかとハラハラした。しかし、こういう曲を聴くのがいいことかわからない。あまりにも危険な領域に近すぎると思う。

老母の健康があやしくなってきた。まずまず健康に過ごしてきた家族であるが、ついに闘病者を抱えることになるかも知れない。まあ、いつかは来ることであるが。いますぐ死ぬとかそういうわけではなさそうだけれど、いずれにせよ考えておかねばならないことである。それに、仮に母が先に死ねば家事や炊事など、老父との二人暮らしで、生活が大きく変わることになる。そうなるとなかなかむずかしいことになりそうだ。まあ、繰り返すけれど、ある程度日頃から覚悟はしていたことなので。さみしいことではあるな。こうして家族は老いていくのだ。
過度に思い悩んでも仕方がない。それほどひどいということも、まあいまのところはなさそうな感じだし。なるようにしかならない。でも、人生ってかなわないな。勘弁して欲しい気がする。

九鬼周造『人間と実存』読了。

人間と実存 (岩波文庫)

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