トマ・ピケティ『来たれ、新たな社会主義』 / 「らんま1/2」(2024)を観る

未明起床。雨。
朝食後、二時間ほど朝寝(?)する。
 
中村哲 思索と行動(下)2002-2019』の続きを読む。わたくしごとき偽善者がいうのは何だが、心ある人たちに広く読まれるべき本だと思う。何とか、返却期限までに読みたい。
高度な現代文明が、人間的に見て、いかにバカバカしいものであるか。口先ばかりの、真実を知らない虚栄。
 
昼。
図書館から借りてきた、トマ・ピケティ『来たれ、新たな社会主義』(邦訳2022)読了。副題「世界を読む 2016-2021」。本書の大部分を占めるテクニカルな議論を理解する能力がわたしにはないが、それでもピケティはまともな人に見える。ピケティのぶれない点は「格差の縮小」と「温暖化対策」を議論の余地のない、根底に置いていることであるが、これだけでもそのまともさがわかる、ような気がする、わたしには。さらには、「格差の縮小」への具体策は富裕層に課税して富の再分配を図るという手法で、これもまた(わたしごときには)現実的かつ妥当に思える。
 また、ピケティはいわゆるリベラリズム自由主義)にきびしい。これもわたしには妥当に思える。いっておくが、そういったからといって、わたしは「自由」を否定するわけではない、とんでもないことである。いわゆるリベラルというのは、カネを稼ぐのに手段は選ばない、何をやっても可、規制などもってのほか、という連中なのである。つまり、「収奪の自由」を主張しているだけだ。
 本書の題名を見てもわかるとおり、ピケティは明白な左派だ。でも、リベラリストではない。

どうでもいいが、はてなブログタグで「トマ・ピケティ」を検索してみると、例の「r>g」という不等式が引いてあって、それによってマジメに働くより、投資とかで金儲けした方がいい、みたいな記事がいくつかあって、呆れ果てる。ライフハック? まったく、ピケティが聞いたらびっくりするだろうな。他にも、まともな記事はほとんどない。ま、ブログなんて(この場所も含めて)そんなもんか。
 
エマ・ゴールドマン自伝(上)』(邦訳2005)を読み始める。全2冊、合計で1400ページ以上あり、ちょっと読み切れるとは思えない。まあ、読めるだけ読んでみるつもり。
 
英政治への関心をいっそう強めるマスク氏、野党の党首交代を要求(BBC) - YouTube
イギリスだけでない、イーロン・マスクはドイツの極右政党を支持したり、やりたい放題だ。60兆円を超える資産をもちながら、さらにカネを稼ごうと、世界を自分のいい様に作り替えようとしている。グローバル資本主義に侵食された世界は、このような碌でもない幼稚な連中が好き勝手することを、止めることができない。
 

 
夜。
らんま1/2』(2024)第12話(最終話)まで観る。あー、おもしろかった。神アニメ、来たな、あっという間に観終えた感じ。しかし、ここで終わるかね、ま、既に2期決定しているので、いいんだが。
 原作を読んだの、30年くらい前かな、話はよく覚えていた。若くて記憶力のよい頃だけれど、それだけじゃないよね、やっぱり、原作が大好きだったんだ。たぶん、これまでのところが、いちばんおもしろいんだと思う。最高のリメイクで、幸せだ。ED が切ないのは前に書いたよね。これにはやられた。
TVアニメ「らんま1/2」ノンクレジットエンディング(あかねショートへアver.)|りりあ。「あんたなんて。」 | YouTube
あかねちゃんショートヘアのバージョン。