大塚英志『二階の住人とその時代』/新海誠『秒速5センチメートル』

晴。
寝るのをちょっと工夫した。
大垣。ミスタードーナツ大垣ショップ。
昼から県営プール。暑くなってきた。

プログラミングをやっている部分とその他の部分を接続・統合したい。全体がゆるやかに繋がっているというのが僕の性向に適っている。ある程度集中してやらないと物事は習得できないのだけれども、それだけではつまらないのだ。
2016年春・初夏_97
ミニトマトの脇芽を掻けというのは昨日ここで書いたが、ではやってみようとしたところ、そもそも脇芽ってどれなのかよくわからない(笑)。ぐぐってみると同じような人がいるなあ。まあネットで調べてやってみたが、これでよかったのかどうか知らない。そもそもミニトマトはあまり神経質にならなくてもよいとかいう記事もあって、悩みます。
 しかし、あっという間に大きくなるのですけれど。日差しが強いから、ガンガン光合成をしているのかなあ。

大塚英志『二階の住人とその時代』読了。489ページもあるぶ厚い新書で、今日一日で読みきったがなかなかシンドかった。もう大塚英志はいいと思っていたので、久しぶりに読むことになった。著者自身の、徳間書店のアルバイト(といっても社員みたいなものだが)時代の回想録であり、複雑な著者のことだから、一種の評論書でもあるだろう。自分のことを云うと、僕は著者より10歳年下で、アニメは結構好きな、オタクに近い田舎者だった。例えば「ヤマト」も「ガンダム」も「マクロス」も「エヴァンゲリオン」も「攻殻機動隊」もすべて見ている(最後の二つは同時代的にではなかったが)。「クラッシャージョウ」も「幻魔大戦」も「グインサーガ」も「戦闘妖精・雪風」も読んできた。ただ、いまでもマンガにもアニメにもラノベにも興味はあるが、なかなかそこまで手が回らない。大塚英志はもういいというのも、そういうところである。本書は80年代に一〇代だった自分には、確かになつかしい話でいっぱいだったが、前世の記憶のようなもので、ああ確かにそんなこともあったという感じであった。結局、自分は資質的にはオタクだったが、ついにそれにはなりきれなかった気がする。それから、本書の半分を占める「『アニメージュ』分析」には、ちょっとついていけなかった。「アニメージュ」ってのは古参のアニメ雑誌です(いまでもあるのだろうか)。やはり自分は、そこまでコアなアニメファンではなかったな。コミケも行ったことがないし。まあしかし本書は、大塚英志の書いたものだから、それなりのクオリティはある。80年代の一面を知りたい方にはお勧めしておきましょう。
 しかし、同じ新書の『「おたく」の精神史』はやはり読んでみようかな。表紙の女の子のイラストもかわいいしな。


秒速5センチメートル』を観る。新海誠監督。
以下ネタバレ注意。第一話はマジでよかった。泣きそうになったくらい。何というか、ラブストーリーとしてはベタすぎるのだが、恥ずかしながらこういうのに弱いのです。しかし、第二話(これもいい)を観ているうち、嫌な予感が。これまた何というか、三島由紀夫ではないが、ハッピーエンドでなければ金返せと言いたくなるというのは、真理。第三話。主人公は男のくせに子供の頃のファーストキスに拘泥しすぎでしょう。さっさとわすれろよ、まったく君は。あー、恋愛ってやだなあ。
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しかし新海誠って、ナイーブなラブストーリーばっかりですね。それがいいのか。結局自分はラブストーリーは苦手なのだった。