佐藤正午『豚を盗む』

晴。
音楽を聴く。■バッハ:ハープシコード協奏曲第一番 BWV1052(イーゴリ・キプニス、ネヴィル・マリナー)。第一楽章はバッハの中でももっともカッコいい曲のひとつ。キプニスというハープシコード奏者は初めて聴くが、なかなかいい。よい意味で noisy なところがある。力強い感じ。

Bach: Harpsichord Concertos / Kipnis, Marriner

Bach: Harpsichord Concertos / Kipnis, Marriner

ベートーヴェン交響曲第五番op.67(ブリュッヘン参照)。これは正統的な素晴らしい演奏だ。万人にお勧めできる。ブリュッヘンはヴァントと似たような感じで、現代における古典的な指揮者であろう。この演奏は、例えばカルロス・クライバーの録音と比べてみるとおもしろいと思う。両者はもちろんちがっているわけだが、それがどうして両方とも名演と云えるか考えてみるとよい。また、今更ながらよくできた曲ですね。あまり聴かないが、まさしく古典だと思う。なお蛇足だが、この演奏では終楽章の繰り返しが採られていて、めずらしいというか、ちょっとびっくりした。

ポストモダンでやることないとか云われたことがあったけれど、ちょっと信じられないし。東洋と西洋の統合。理系と文系の統合。サブカルチャーと古典の統合。ハイテクノロジーと自然の統合。まだまだとても庶民レヴェルになっていない。

WindowsLinux ではフォルダの更新日時の考え方がちがうようで、Windows の方はフォルダの中身が変更されてもフォルダの更新日時が変わらないことが多い(たぶん直属のフォルダにのみ反映されて、さらに上位のフォルダに伝播しないのだと思う)。どうなっているのかよく知らないが、Windows でファイルの再帰的なバックアップ・スクリプトを書こうとすると、結局中身の全部のファイルを調べないといけなくなる。不便。Linux はフォルダ内が変更されれば(祖先のすべての)フォルダの更新日時も更新されるので、それを見れば中身を全部調べなくても済む。 同じことが Windows でできないのか知らん。
applebot ってのが来たのに初めて気がついたのだが、どうしてこんなところに来たのだろう。謎である。
うどん「恵那」にて昼食。恵那ころ蕎麦1000円。
Merkmal. 強度。

図書館から借りてきた、佐藤正午『豚を盗む』読了。著者のエッセイを、いつもとちがう感じで読めた。ホント、文章が上手いね。強度も結構ある。中身はじつにどうでもいいので、文章の個性を愉しむ本だと思う。ってまあ、プロの文章を読むとはそういうものか。
豚を盗む

豚を盗む

じつは本書の中に、以前読んだような気がする文章がいくつかあるのだが、デジャヴなのかなあ。