信州家族旅行(第一日)

どうも雨になりそうな雲行きの下、岐阜駅西の駐車場に車を置いておいて、JRで名古屋駅へ。名古屋駅8:00発のワイドビューしなので、中央本線を走る。名古屋駅を出たあたりから、本格的な雨になる。もう覚悟はしていた。長野県に入ったあたりから車窓は山の中になるが、どうも眠くてなかなか目を開けておれない。天候は降ったり止んだり。塩尻、松本と北上し、姨捨駅あたりの車窓風景は有名で、いつもは停車さえしてくれる筈だが、遅れているせいかスピードも落してくれない。
 十一時頃、長野駅着。駅ビルを大きく改装している。曇ってはいるが、幸い雨ではない。まず、駅の近くの蕎麦「みよ田」にて昼食。巴セイロ。細切りの、相当に美味い蕎麦。すっきりと新鮮な味がする。
 次いで、駅前のトヨタレンタリースで車を二日間借りる。まず、小布施町岩松院へ。北斎の天井画があることで有名で、見てみたが、鳳凰の絵は確かに雄大で、彩色もあざやかである。ただ、芸術的感興(?)としては、どうなのだろうか。キッチュではないだろうか。しかし、観光で文句を云ってはいけない。ここは福島正則の終焉の地でもある。また、裏の池は一茶の例のカエルの句に関係したというものであるが、これも子供だまし。いや、文句ではありません。
 須坂市へ。八丁鎧塚古墳ってのがある筈で、積石塚古墳としては東日本最大というものなのであるが(渡来系らしい。朝鮮半島にある様式だそうである)、見つけるのに苦労する。まあはっきり云ってマイナーで、地元の人に聞いたりしてようやくたどり着く。しかしこれが、なかなか面白いのだなあ。古墳は色々見てきたが、こんなのは初めて。喜んで写真を撮っていると、ついに雨が。うーむ。
 雨の中、松代へ。松代城址を訪ねるが、石組みだけなので車から眺めただけでパス。そこから、カーナビが教えてくれる飛んでもない道で、松代大本営跡へ行こうとしたのだが、雨が強くてちょっと歩いて行けない。明日訪ねることにして、真田宝物館へ。松代は、真田幸村の兄である真田信之の所領で、真田家はちゃんと江戸時代も残るのです。幸村と昌幸は豊臣側に付き、信之は徳川方に付くことで、確実に家を残そうとしたのだな。真田家はじつに明治維新まで残ります。その他、真田家関係のところを訪ねて、今日はおしまい。
 あとは宿へ。上山田温泉の梅むら旅館うぐいす亭へ。部屋はきれいだったし、食事も(ちょっと量は多すぎたが)満足でした。父が中居さんに気に入られたのが可笑しかった。おもしろい爺さんだと思われたのだな(笑)。


2014年信州家族旅行_22