こともなし

晴。

NML で音楽を聴く。■メンデルスゾーンピアノ三重奏曲第一番 op.49 で、演奏は椿三重奏団(NML)。ロマン派音楽が好きなわたしが、どの口で「サブカルの幼稚」というのかという話だな。何でロマン派が好きかとかあんまり考えたこともなかったが、思ったよりも大事なことなのかも。ロマン派音楽ってのは「ベートーヴェンの子供たち」であり、また文学の侵入でもあるが、さてそうだな。ロマン派で重要なのはやはりゲーテの恋愛小説『ヴェルター(ウェルテル)』(1774年)だが、これって出版されると読んで自殺する人が続出したのは有名な話である。さすがに、いまアニメの恋愛を見て自殺する人は、まあほとんどいないだろう。だけど、いまの時点で『ヴェルター』を読んでも別に大したことはないので、フィクションの強烈さっていうのもまたむずかしい話だ。

中沢さんはさすが(?)というか、ロマン派音楽は特にお好きでないよう。浅田さんはいまは知らないが、かつてはシューマンを絶賛した文章がある。デルヴォーの絵もお好きだったようだから、意外とロマンティックだな。ブラームスはクソだそうだが、intermezzi はとてもお好きなよう。わたしもこれは好きだ。やっぱり始まりはグールドの録音だよね。■シューマンの「交響的練習曲」 op.13 で、ピアノはショレーナ・ツィンツァバーゼ (NML)。
Klavier Romantik

Klavier Romantik

ブラームスの三つの間奏曲 op.117 で、ピアノはショレーナ・ツィンツァバーゼ(NML)。たまたまブラームスの intermezzi が入っていますねー。ブラームスの間奏曲は全部で何曲あるのか、彼がもう積極的に作曲しなくなってから作られたもので、老年、衰え、諦念、死といったものから作曲されているのだが、若きグレン・グールドが決定的な録音を残して広く聴かれるようになった。グールド初期のそれなので、彼は当然まだ20代だった筈である。老年の作であっても、曲自体はまったく衰えたものではなく、すばらしい名作。わたしはたまたま一度だけ会ったことのある人が、車の中のよもやま話でこの録音が好きだといい、ジャズみたいと言っていたのを今でも覚えている。わたしがまだ学生のときのことだった。
10 Intermezzi

10 Intermezzi

  • アーティスト:J. Brahms
  • 発売日: 2007/09/07
  • メディア: CD

AtCoder やったり、Qiita を見たり。だらだら。