こともなし

晴。気持ちのよい天気だ。

昼から図書館。またいろいろ借りてくる。
和菓子「餅信」。ドラッグストア。

NML で音楽を聴く。■バッハのフランス組曲第二番 BWV813 で、チェンバロはイグナシオ・プレーゴ(NML)。この曲をゆっくり目のテンポで聴きたかった。極ふつうの演奏だと思うけれど、これで充分。

Bach, J.S.: the French Suites

Bach, J.S.: the French Suites

■バッハのフランス組曲第三番 BWV814 で、チェンバロはイグナシオ・プレーゴ(NML)。■シューマンの「交響的練習曲」 op.13 で、ピアノはレオン・マッコウリー(NMLCD)。ごつごつしていて上手い感じではないが、よい演奏だ。終曲の迫力も充分。しかし、ここでもシューマンの死後ブラームスによって出版された五つの変奏をどうするか、問題含みだ。確かにこれらの五曲は魅力は充分にあり、カットするのは惜しいが、シューマン自身が実際に省いたように、これを入れると全体の流れが悪くなってしまう。これは誰もいわないので僕だけの感覚かも知れないが、第一変奏から第二変奏、また第七変奏から第八変奏への推移は、個人的には絶対に中断してほしくないのだが、この演奏ではいずれもぶった切られてしまってつらい。僕はやはりこれらを敢て入れないか、それともポリーニのようにあまり邪魔にならないところにまとめて入れるか、それしかないと思うのだが、最近の傾向はその真逆で、五変奏をばらばらにしてあちこちに入れているのがふつうだ。わたしにはどうも納得できないのだが、まあこちらがおかしいのかも知れないけれども。■ショーソンの「愛と海の詩」 op.19 で、ソプラノはヴェロニク・ジャンス、指揮はアレクサンドル・ブロック、リール国立管弦楽団NML)。僕の好きなショーソン。幸福感。
Poeme de L'amour Et de la Mer / Symphonie 20

Poeme de L'amour Et de la Mer / Symphonie 20

ブラームスクラリネット五重奏曲 op.115 で、クラリネットはダニー・グラナドス、フィデリス弦楽四重奏団NML)。すばらしい名演でした。正直、感涙を禁じ得なかった。現代的な、聴き応えのある演奏。僕にはこの曲は、自分のために書かれたと感じる何曲かのひとつなのですね。モーツァルトに同編成の名曲があって、それと比較して吉田秀和さんは「かわいそうなブラームス!」と仰ったのだけれど、僕は好きなのです。まあなんとも、自分の凡庸たることを感じずにはおれません。まさにセンチメンタルな曲ですし。それにしても、終楽章の変奏曲は、よくできているな。最後に第一楽章の冒頭動機が回帰して終わるところなど、寂寥感に満ちている。
Tribute to Danny Granados

Tribute to Danny Granados

■バッハのフランス組曲第五番 BWV816 で、チェンバロはイグナシオ・プレーゴ(NML)。どうもこのチェンバリストはよいチェンバリストであるとの疑惑が。聴いていてなかなかよいのでジーグに注目していたところ、これは驚きました。わかってるなあ。この曲はもちろんこのジーグで生きもし、死にもするのだが、これはなかなかに見事。この人のジーグはわかってないと思われる方は、わたくしもまたわかっていないと思って下さって結構です。いや、感心した。


ボルヘスの編んだアンソロジーを読んで寝る。