ブルース・チャトウィン『ウイダーの副王』/中山清喬&国本大悟『スッキリわかる Java入門 第2版』

晴。
悪夢を見る。何なのだろう。
音楽を聴く。■バッハ:二台のハープシコードのための協奏曲BWV1062(デイヴィット・モロニー他、参照)。バッハ自身による編曲なので、違和感がまったくない。原曲の二つのヴァイオリンのための協奏曲は大好きなので、こちらもよかった。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十六番K.537、ロンドK.386(ピリス、テオドール・グシュルバウアー、参照)。協奏曲の方は、モーツァルトの中でほぼ唯一苦手だった曲だが、これはなかなかよかった。どうして自分が苦手だったのかも見えてきた。ロンドK.386は、たぶん初めて聴いたようだ。どうしてこれまで聴いたことがなかったのかな。■フンメル:ピアノ三重奏曲第七番op.93(デリャヴァン、カンマラーノ、マガリエッロ、参照)。■■モーツァルト:大ミサ曲K.427(カラヤン 1981)。よくアンチ・カラヤンが言っているところの、典型的な演奏。表面を糊塗した部分が多く、生命力に乏しい。というか、カラヤンはこの曲をよくわからず演奏しているな。ただ、腐っても鯛で、美しいところも少なくないので、結局最後まで聴いてしまった。この曲そのものを堪能したい方は、ガーディナーの録音などに就かれるといいと思う。

今日は仕事がしんどかった。
図書館から借りてきた、ブルース・チャトウィンウイダーの副王』読了。旦敬介訳。チャトウィンの名前を最近よく見る。『どうして僕はこんなところに』は読んでいて、ブログを見てみると相当に感心したようである。本書は図書館の新刊のところにあって、驚いたので借りてきた。訳者は『百年の孤独』との類似性を指摘しているが、僕は恥ずかしながら『百年の孤独』は積ん読のままなので、確かなことは云えない。本書の背景は、アフリカからブラジルへの奴隷貿易である。翻訳で読む限り、文体の密度が高く、凝っていて暗示的であり、リーダブルであることを志向していないかの如くである。なのでかなり読みにくかったが、ラテン的なグロテスクさが、確かに生命力を感じさせる。アングロサクソン離れしているとも云えよう。

ウイダーの副王

ウイダーの副王

中山清喬&国本大悟『スッキリわかる Java入門 第2版』再読。わかりやすいのだけれど、説明が丁寧すぎて却ってわかりづらいところも。まあ本書に関しては、ほぼ理解した。初めてプログラミングをする人向けなので、Java 初心者向けではどんな本がいいのかな。普段ちょちょっとプログラミングするくらいなら、Ruby の方がずっと楽そう。大きいプログラムを書くならば、Java がいいのかな。Ruby は動的型付けで Java は静的型付けだが、OOP などはそれほど大きいちがいがあるとも思えない。Ruby が多重継承をサポートしていないくらいか(代りに Mix-in がある)。JavaC++ とは似ている。
スッキリわかるJava入門 第2版 (スッキリシリーズ)

スッキリわかるJava入門 第2版 (スッキリシリーズ)