志村五郎『数学をいかに教えるか』/いとうせいこう&みうらじゅん『見仏記』

曇。
昨晩夜更かししたので、遅くまで寝ていた。
うどん「恵那」にて昼食。恵那ころ蕎麦1000円。
音楽を聴く。■バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第一番BWV1027 (ムジカ・アンティクァ・ケルン、参照)。■ストラヴィンスキー春の祭典アンセルメ)。確かに時代を感じさせる演奏で、今の指揮者、オケならもっと楽々と演じることであろう。しかし、現代音楽としての初心のようなものが感じられて、悪くない。個人的にも、自分に欠けているところが多々あるように思われた。

Petrouschka

Petrouschka

  • アーティスト: Suisse Romande Orchestra,Lucienne Devallier,Heinz Rehfuss,Igor Stravinsky,Ernest Ansermet,Jacques Horneffer,Renée Peter,Doris Rossiaud,Roger Aubert,Basia Retchitzka,Hugues Cuénod,Geneva Motet Choir
  • 出版社/メーカー: Decca Import
  • 発売日: 1994/09/05
  • メディア: CD
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ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第三番op.73(エマーソンSQ、参照)。ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲の中で、自分のもっとも好きな曲。エマーソンSQの演奏も、すごい緊張感を以てなされている。名演と云ってよろしかろう。■ヒンデミット:白鳥を焼く男(タベア・ツィンマーマン、デヴィッド・シャローン、参照)。Wikipedia。■ツェルニー:ピアノ・ソナタ第二番op.13(マーティン・ジョーンズ、参照)。演奏が素晴らしいせいもあるが、これって本当にまったく忘れ去られた曲なのか? いや、実際悪くないよ。忘却の淵に沈めておくような曲ではないと思う。ジョーンズの演奏も、技術も音楽性も共に、レヴェルが相当に高い。変った曲が聴いてみたい人には、ちょっと薦めてみたい気がする。

志村五郎『数学をいかに教えるか』読了。題からして何となくやさしい本に思われるかも知れないが、事実はその正反対なので注意。数学の部分は、自分には殆どわからない。まあ、数学科の学生くらいの力は必要であろう。ただ、自分は「頭がいいということ」に多少興味がないこともないので、そうした意味では思うところもあった。志村先生の頭がいいことは、誰も疑わないであろうからね。しかし、こわい本である。
数学をいかに教えるか (ちくま学芸文庫)

数学をいかに教えるか (ちくま学芸文庫)

いとうせいこうみうらじゅん『見仏記』読了。現代のサブカルチャーの感性で仏像を見ていて、とても楽しい。もちろん仏像は、そんなことは平気で許容するし、著者らは著者らで、勝手に見て感動しているのだから、これが正しいのである。面白がるということは、必ずよい感性を含んでいるからだ。本書で訪ねられた仏像は、個人的に実見しているものが少なくないが、また室生寺とか聖林寺とか、行ってみたくなってきた。それから、シブい十一面観音(有名どころはだいぶ見た)とか、まだどこかにいいものがあるだろうな。著者たちのように、自由に見て自由に感動できたらなと思う。
見仏記 (角川文庫)

見仏記 (角川文庫)

安永祖堂を読む。救われる。