晴。
プール。
各務原市では午後五時になると、防災無線でドヴォルザークの「家路」を大音量で流すのだが、いつもこれには閉口させられる。まあ、あんなものを気にするこちらが異常扱いされるに決っているので云わないが、あの人工音と云い、自分は野蛮な風習だと思っている。各務原市民の民度の低さを示していると云えよう。
泉鏡花『おばけずき』読了。東雅夫編。鏡花の怪奇アンソロジー。
- 作者: 泉鏡花,東雅夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2012/06/08
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それから、書こうかどうか迷ったが、少し書いておく。本書を読むきっかけのひとつは渡辺京二氏の評論であり、自分はそれはとても優れていると思っていた。そして、その文章が本書の最後に収録されてあり、本文を読んだ後、当然それに目を通した。再読しても非常に優れた評論であり、いちいちその通りで、深くかつ犀利な立論だとは感じたのだが、一方で、本篇を読み終えたあとの自分の読後感に、それは何か「水をぶっかける」ような感じがして当惑させられた。いや、それでじつは本篇の読後感は消えず、却って渡辺京二の方が一部消えてしまった。自分は渡辺京二氏を稀有な思想家だと思っているが、これらのことは正直に書いておく。これは自分の問題なのかも知れないが。
- 作者: 石牟礼道子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/07/15
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ポリーニの新譜、ショパンの二十四の前奏曲の再録音を聴き直してみるが、数曲聴いただけで堪らなくなって止める。やはりポリーニは壊れてしまって、もう元には戻れないのだろうか。音があまりにも、生理的に気持ちが悪い。