曇。
カラスどもがウチのおいしい蜜柑の味を覚え、何十羽もきてカアカアとうるさい。ひどい食い散らかしようである。遠からず食べつくされてしまうであろう。まったく始末に終えない。
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玄侑宗久『死んだらどうなるの?』読了。これはいい本である。が、かしこい人たちには侮られるだろうな。まあ、そういう人たちはどうしようもないが。それにしても、初期玄侑宗久の物理学好きは何だろう。波と粒子の相補性に留まらず、デビッド・ボームの暗在系やEPR相関ですよ。じつに興味深い。玄侑さんはちょっと胡散臭いのが最高だね。僧侶の本道を歩んでおられると思う。
自分も煩悩に塗れているだけではなくて、光の方も見ないとね。
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政治的文章がおもしろかったと言ったが、その価値がはっきりしているのは、やはり文学に関する仕事であろう。吉本さんはまず第一に詩人なのだなということが、はっきりとわかった。批評ももちろん素晴らしいものであるが、詩人ということから養分を吸い上げているのである。恐らく、思想家としてもそうなのであろう。そこが、吉本さんの仕事を不朽のものにした要因なのではないかと思われる。それにしても、よくもこれだけ書いたものだ。この巻だけでもすごい分量である。全集をすべて読むとなったら、どうなるのだろう。何とか図書館に頼って、できるだけ読めたらなあと思っている。願わくば全集が途切れず完結しますように。
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