晴。
音楽を聴く。■ハイドン:ピアノ協奏曲第十一番ニ長調(ミケランジェリ)。
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南川高志『ローマ五賢帝』読了。元本は新書。著者は、ローマの五賢帝時代を扱った邦文書は意外に少ないと述べているが、確かにそうである。「衰亡史」は、ギボン以来現在に至るまで、多いのであるが(著者自身の「衰亡史」が、岩波新書に入っている)。本書は、そうした五賢帝時代を語る、読み応えのある啓蒙書である。著者自身の研究も取り入れられ、ハドリアヌス帝の皇帝継承の謎については、かなり専門的な言及がある。通説を覆しているところも多いし、読み物としても精彩のある筆だと思う。西洋史が好きな人はどうぞ。
ローマ五賢帝 「輝ける世紀」の虚像と実像 (講談社学術文庫)
- 作者: 南川高志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/01/11
- メディア: 文庫
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例えば、ICUで一〇日間命を伸ばして機械の中で死ぬより、それが一日に縮まっても、家族と最後を共有したい、人の死はそうあるべきだと、本書を読んで自分はそう思いました。そういうことは、なかなかむずかしいのだろうか。
- 作者: 玄侑宗久,鈴木秀子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/21
- メディア: 新書
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音楽を聴く。■ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第三番ニ短調op.108(デュメイ、ピリス)。まずまず。終楽章はちょっと弱い。