こともなし

雨。台風通過。
 
NMLで音楽を聴く。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第十三番 op.27-1、第十一番 op.22、第十二番 op.26 で、ピアノはタチアーナ・ニコラーエワ(NML)。タチアーナ・ニコラーエワ(1924-1993、69歳没)はもちろんロシア(ソ連)の高名な女性ピアニスト。リヒテルやギレリスよりは少し後の世代なんだな。ショスタコーヴィチの「二十四の前奏曲とフーガ」は彼女に献呈されている。
 たぶん1984年のモスクワにおけるベートーヴェン、ピアノ・ソナタ全曲演奏会のライブ録音(第四巻)。ブログ「鎌倉スイス日記」さんがおっしゃっているとおり(2009.10.11)、聴衆のノイズ(ひどい)が除去されていないし、また同日記さんは、「1960年代、更にその前の演奏の見事さを知っている者にすると、この演奏だけを聞いて良い悪いを言うのは酷な気がする。テクニックには、はっきりと衰えが聞かれ、崩壊寸前と言っても良いかも知れない」と書いておられる。でもそのあとさらに、「でも本物の音が鳴り響いている…。凄まじいまでの意気込みがそこに感じられ、かけがえのないテスタメントを聞いている気になった」とも。
 わたしはこれまで正直いって、ニコラーエワ大先生はちょっと退屈かなとか、恥ずかしいことに思っていたところがある。でもそれは、わたしの耳が大したことがないからだと、いまこれを聴いて痛感している。ホント、わからない奴というのは、どうしようもないものだ。
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県のプールが清掃・換水期間でしばらく休みなので、(ひさしぶりに)市民プールへ。
 市民プールが清潔になったのは何度もいうがありがたい。でも、ちょっと人が多くて、一レーン三人以上だと、ちんたら泳いでいるわたしは肩身が狭い感じがする。
 着替えている最中に、あやうく手の生爪を剥がしかける、あぶねー。ちと爪が伸びていたな。FMラジオから流れてきた八十年代の洋楽、昔友人が好きだった曲だなと思う。もう、自分のよく聴いていた洋楽は思い出せないくせにな。
 施設内に、子供向けのボルダリングや、トランポリン、ジャングルジムの簡易設備が新たに置かれてあった。いろいろやってんな。
 
昼食はいつもの中華そば「まる福」にて、つけ麺900円。カウンターはいっぱいだったが、ここは回転が早い。なかなかおいしいなと思いつつ完食できた、ふう、だいぶ調子が戻ってきたな、助かる。
 往復路、田んぼに水が張られている。田園風景ってほどじゃないけれど、じつに美しい。台風一過、外気29℃は爽やかである。
 

スカシユリ(透かし百合)。
今年も庭にカワトンボ(ハグロトンボ)がやってきた。正確には昨日この夏初見かな?
 
“普通の日本人”のあいまいな不安 第5回:「日本人ファースト」から5カ月後の「外国人に関する意識調査」から見えた、この国に急速に広がるゼノフォビア | 早稲田大学文学学術院、田辺俊介さんに聞く(雨宮処凛) | イミダス
『「やっぱりこの結果を見ると、ネットで情報を得る人ほど、話題になったデマを本当に信じているようです。よく使う人とほとんど使わない人を比較すると、どちらの質問も15ポイントくらい差がある。これは年齢別で分けても同じ傾向が出ます。つまり、若い人、高齢者がどうこうという話ではなくて、動画共有サービスを使っている人ほど外国人のネガティブな情報に触れている。脅威だ、危険だという情報の方が圧倒的に流通量が多いので、普通に使っているだけであっても、そっちの言説に引っ張られてしまう。ここまで綺麗にポイント差が出ることって少ないので、そう言えると思います」
 SNSや動画共有サービスの発達は、人々の思考さえハックしているのだ。それがこうしてデータで明らかになると、その事実に戦慄する。』
 あまりよくない言い方になるが、つまりは「YouTube や TikTok を熱心に見ていると、イヤでも洗脳される」ということか。でもこれは、正直、実感に合っている。自分は洗脳などされない、きちんとした判断力をもった、ふつうの愛国者だ、ってのは、じつはそれだけでかなり危険に思える、悪いけど。
 
『「日本は少子高齢化どころか、超少子高齢化なんですよ。こういう国に若い外国人が来てくれるということは、ヨーロッパよりもはるかにポジティブな効果が大きいわけです。だから日本は排外主義なんてやってる場合じゃないんですよ」
 まったくその通りだ。外国人が日本からいなくなったらどのようなことが起きるのか、排外的な言説をする人はわかっているのだろうか。』
 東京へ人材が流出する地方は人手不足でマジ困っているから、自治体は外国人ヘイトとか頼むからやめてくれ、となることが多い。しかし、現政権を筆頭に、あろうことか国政レヴェルのうんこみたいな政治家たちが、外国人ヘイトを利用しているのである。これは(アメリカを始めとする)外国(西洋諸国)とまったく同じだ。
 それにしても、「世論」というものがもはやデジタル・ネットワーク技術によって操作されるにすぎない存在となったことは、どれだけ強調してもしすぎることはない。吉本さんのいっていた、(いってみれば「健全」な)「大衆の原像」のようなものが、ある意味で消滅したのでないかという疑い。
 
AI君にいわせると:
『このネット社会では、世論はボトムアップで形成されるというより、プラットフォームの設計や拡散のメカニズムによって上から「デザイン」される側面が強くなりました。こうした状況を前にすると、大衆自身の内発的な力への信頼は疑わざるを得ない局面にきていると言えます。』
だそうである。
 

夕方、気晴らしにドラッグストアまで歩いて、「北海道シューアイス」と pino を買ってくる。暑くなるから、散歩できる日もあとそうないよなー。
 
夜。
約10万人が減る…青森で人口減少が急激に加速し減少率は過去最大の7.9%に 対策は?(RABニュースレーダーDX) - YouTube
「食い止めることはできない」日本の人口が過去最大の減少幅…5年で約310万人減 横浜や京都でも“異変”【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG | YouTube
 そう、日本の人口減少は食い止めることができない、それどころか、さらに加速していくことがわかっている。地方の人材を大量に吸い上げている東京ですら、そのうち減少に転ずることが予想される。外国人を導入しないのなら、日本は衰退することを前提に、いかにうまく衰退するかを真剣に考えるべき時にきている。
 
『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』第9話を観る。家族の崩壊かあ、こんな深刻な話になるとは。しかし海ちゃん、真樹君のことほんとだいじにして、いい子だな。真樹君、周りのことばかりじゃなくて、自分のこともだいじなんやで。自分壊れたら、元も子もないやん。
 
『ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話』第8話を観る。えっ……えーーー!!!!
『愛してるゲームを終わらせたい』第7話を観る。いやードキドキした。「愛してるゲーム」ってラブコメ新機軸じゃね? それで、仲しっかり進展してるし。びっくりさせられる。
 しかし今季ラブコメ多いし、レヴェルも高いな。正直いって、予想外だった。いや、どーでもいいですねっ笑。

こともなし

雨。
NMLで音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ協奏曲第十四番 K.449、第二十三番 K.488 で、ピアノはマリア・ジョアン・ピリス、指揮はテオドール・グシュルバウアー、グルベンキアン管弦楽団(NML)。1973年の録音。
 テオドール・グシュルバウアー(1939-、現在87歳)はオーストリアの指揮者。ちなみにグルベンキアン管弦楽団というのは知らないのだが、ポルトガルのオケだそうである。
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昼。
インド「ゴキブリ人民党」運動がZ世代に爆発的人気、若者の怒りの受け皿に(ロイター) - YouTube
 
YouTube で大空スバルの『アマガミ』実況(絢辻ルート)切り抜き動画見ていてクソワロタ。脳焼かれてるやん、めっちゃうるさい女やな笑。途中まで見ただけだが、アニメ版とだいたい一緒なんだ。ちなみにアニメの絢辻ルートが「スキベスト」じゃなくて、「ナカヨシ」エンドを採用してるってのは、わりと有名な話、って超どうでもいいか笑。
 結局夕方までかけて配信最後まで見てしまった。もうちょっとでエンディングかな。続きは来週か、ま、見ないだろうけれど笑。
 
夜。
昼食のルッコラパスタも、夕飯の鶏のフリッターもわりとふつうに食べられた。だいぶ戻ってきたようだ。結構お値打ちだった、デザートの茨城の赤肉(クインシー)メロンもおいしく頂けました。
 
TVアニメ『花織さんは転生しても喧嘩がしたい』ティザー映像 | YouTube
バカくさ笑。夏アニメだったか? めっちゃ楽しみ。
 
『姫騎士は蛮族の嫁』第8話を観る。これで本当に二人は婚約したということか。しかしこれ、ラブコメしかやっていないけれど、本当にあと4話で終わるのか? いや、大好きな作品になったから2クールでやってほしい。

碧海寿広『鈴木大拙――世界の禅を生んだ男』

晴。六月か。
ようやく axis mundi が通って、常時回転できるようになってきた感じ。少しずつ恢復してるんだろう。
 
NMLで音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ協奏曲第二十三番 K.488、第十九番 K.459 で、ピアノはジョン・オコーナー、指揮はチャールズ・マッケラス、スコットランド室内管弦楽団(NML)。1990年の録音。このコンビのモーツァルトは、2024年冬に(K.467, K.595, K.491を)聴いているみたい。
 ジョン・オコーナー(1947-、現在79歳)はアイルランドのピアニストだそう。
 いずれかといえばマッケラスを聴くべき演奏か。でも、ピアニストも悪くないんだよね。
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■モーツァルトの交響曲第六番 K.43、第五十五番 K.Anh.214、第七番 K.45 で、指揮はチャールズ・マッケラス、プラハ室内管弦楽団(NMLCD)。
 
スーパー。嗅覚がすごく鋭敏になっている。まるで妊娠中だと老母が笑う。
なんにせよしんどい。店員に粘着しているじいさんが気になってしまう。
 

マンデビラ、昨日庭にて。
 
昼。
恐ろしく下品な顔であり、これが日々世界中に報道されるそれだけで、世界が悪化するのではないかと思ってしまう。耳の尖った、まさしく悪魔を彷彿させる顔をした奴もいるな。やっていることは、悪魔がむしろかわいく思えるほどの非道さだ。
 
碧海寿広『鈴木大拙――世界の禅を生んだ男』(2026)を読了。若い学者(?今年45歳)による、なかなかおもしろい本だった。最初はニセモノ(わたしもニセモノである)かと思ったのだが、知的な学問的アプローチもここまでできれば、大したものだと思い直した。先日読んだ竹村牧男『鈴木大拙』は深い智慧をもって書かれた本だったが、本書は(科学的な)学問的成果だ。いずれかといわれればもちろん前者を採るが、本書も悪くない。
 いまや、鈴木大拙批判は枚挙に暇がないのだな。大拙の否定。しかし、じつは大拙はいまでも「生きて」いるし、これからも(我々が返り見るかぎり)生きて汲み続けられるであろう。禅は生命の躍動そのものといっていい。いま、抽象概念によって論理体系化された人類の思考は、ピチピチとした生命の躍動を失いつつあるが、ね。

 
夜、早寝。

こともなし

薄雲広がる。
ようやくすべてのパーツが揃ったとでもいう感じ。これで、ゆっくりと確実に恢復していけるだろう。
それにしても、大したことない人間でも、生きていればそれなりにひどく苦しむのであるなと思う。この苦しみに何かの意味はあるのだろうか、と、意味のないことをふと思ったり。ニセモノの苦しみ、とでもいうか。
 
NMLで音楽を聴く。■ショパンのピアノ協奏曲第一番 op.11 で、ピアノはギオマール・ノヴァエス、指揮はヨネル・ペルレア、バンベルク交響楽団(NML)。1950年初頭の録音らしい。ギオマール・ノヴァエスは昨年の冬に少し聴いている。ヨネル・ペルレア(1900-1970)はルーマニア出身の指揮者・作曲家とのことで、わたしは知らなかった。
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コンビニで自動車税を支払う。

ヒメイワダレソウ(別名:リッピア)で、コンビニまでの間で撮ったもの。グランウンドカバーとしてよく使われるが、繁殖力が非常に強く、管理が追いつかないことがある。オーストラリア原産の外来種、深刻な環境雑草として見做される場合もあるそうだ。
 
昼。
国際報道番組の特集で、永井陽右(ながい・ようすけ、1991-、今年35歳)という方を紹介していた。かつて、別の番組でも見かけたことがあり、「アクセプト・インターナショナル」という国際NGO の代表である(Wikipedia)。番組では、ソマリアにおける元「テロリスト」たちの「社会復帰」の活動を紹介していたが、ほとんど誰にもできないような難事である。根底には、「お互いに人間である」「アクセプトする」という認識があるとおっしゃっていた。
 活動を始める前、他の人たちからは「殺されるぞ」と全員から反対されたそうだ。わたしごときに何もいえることはないが、こういう人が(もはやどこにも展望のほとんどない)未来を切り拓くのである。深く感銘した。わたし程度も、ニセモノとして、ニセモノだらけのこのひどい国の片隅で(ほんのちっぽけでも)やれることをやろうとあらためて思わされた。
 
図書館。借りたもの。
 アンゲラ・メルケル『自由(下)』(邦訳2025)。鴻巣友季子『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』(新書版2025)は読むかわからないが、いちおう借りてみた。
 帰宅して餅信の抹茶水餅を食う。
 

 
伊勢崎賢治の国会質問!参議院・内閣委員会(2026年5月26日 15:55頃~) - YouTube
日本の隠蔽体質、伊勢崎さんは(世界の他にどこにもない)「特異体質」といっているが、官房長官、ひたすらごまかしているな。哀しくなって半泣きになった。
 日本国民はいつまで経っても真実を知らされない。横田基地に現在でも「朝鮮国連軍」(実質米軍)の後方司令部があり、朝鮮半島有事の際、日本の米軍基地が使われるのであるが、日米安保条約で保証されている筈の(日本との)事前協議が、(いわゆる「朝鮮国連軍地位協定」により)じつはおこなわれない、とここで伊勢崎さんによっていわれたのは、たぶん国民だけでなく、この場の官房長官すら、知らなかったのではないか。
 これが、法がザル法であり、そのため真実が日本政府によって隠匿される、されてきたということである。
 また、この国会質問は昨日のものであるが、特にマスコミが報道したということもないのではないか(知らんが)。もちろんこれらの事実は、アメリカの情報公開によって明るみに出たものである。高市政権は、このような「日本の宿痾」を抱えたまま、国家情報局を創設しようとしているのである。
 そして、我々愚民も、そんなことに何の関心もない。
 
夜。
『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』第8話を観る。
『ストライク・ザ・ブラッド III OVA』第6話を観る。

元気の出ない一日

曇。
NMLで音楽を聴く。■ショパンの 四つのマズルカ op.33、四つのマズルカ op.41、三つのマズルカ op.50、三つのマズルカ op.56、三つのマズルカ op.59、三つのマズルカ op.63、四つのマズルカ op.67、四つのマズルカ op.68 で、ピアノはアルトゥール・ルービンシュタイン(NMLCD)。1938年の録音。
 
スーパー。プリペイドカードにチャージする。
にゃんか元気がにゃい。
 
昼。
元気がないんだが、冷やし中華をぱっくんぱっくんおいしく頂く。
かしこい人たちの愚かしさには限度がない。わたし程度が、はーってため息をついちゃう。
 
老父がよく通っていた園芸店が閉店するというチラシが先週入ってたので、三人でいってみた。でも、閉店セールには遅くて、もうほとんど何も残っていなかったわ。
餅信へ寄って、抹茶水餅と白桃大福Premium を買う。
 
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サブ機の Ubuntu 25.10 を、26.04 LTS Resolute Raccoon にアップグレードする。システム要件で、メモリが 6GB以上になったんだよなあ、サブ機は 4GB しかない。まあもちろん、それで動かないことはない。
 
アンゲラ・メルケルの回想録『自由』(邦訳2025)の上巻を読み終えた。

 
夜。
中沢さんの『虎山に入る』(2017)を読み返す。吉本さんや河合隼雄先生の追悼文に、泣きそうになる。このあまりに貧しい時代に、どれだけ頑張っても残念だが(わたし程度の技術では)自力では罠から脱出できないようだ。
 しかし、自分の貧しさはなんだろうな。やはり、田舎で誰にも知られず、孤独でいるべきなのだと思う。

池内紀『カール・クラウス――闇にひとつ炬火あり』

晴。
NMLで音楽を聴く。■ブラームスのピアノ協奏曲第二番 op.83 で、ピアノはファビオ・ビディーニ、指揮はジョアン・ファレッタ、バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団(NML)。録音年代不詳ながら、ライブ録音で、最後は大喝采。
 ファビオ・ビディーニ(1968-、今年58歳)はイタリア出身のピアニストで、アメリカの音楽教師として、日本人も少なからず教えているようだ。ジョアン・ファレッタ(1954-、現在72歳)はアメリカの女性指揮者とのこと。
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■モーツァルトのディヴェルティメント第二番 K.131 で、指揮はシャーンドル・ヴェーグ、カメラータ・ザルツブルク(NML)。1990年の録音。たぶん初めて聴くけれど(後記:11年前マリナーの録音で聴いて感心しているようだ)、すごくいい曲。でも、録音がそれほどないし、これはってのはもっと少ないようだな。1772年、モーツァルト16歳の年の作曲に係る。
 シャーンドル・ヴェーグ(1912-1997)はハンガリー生まれのフランスのヴァイオリニスト、ヴェーグ四重奏団の設立者でもある。
 同じ演奏者による、ディヴェルティメント第一番 K.113 も聴く。これはモーツァルト15歳の年の作曲。
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5.2 の散歩中に。
 
昼。
5.1 以来のイオンモール3F のミスド、エンゼルクリーム+ブレンドコーヒー484円。なんとかコーヒー飲めたわ。
 図書館から借りてきた、池内紀『カール・クラウス――闇にひとつ炬火あり』(文庫版2015)を読了。おもしろかった、前に書いたことに付け加えることはあまりない、ただ、クラウスの晩年、この恐れを知らない、倦むことのなかった辛辣な風刺家が、ナチスの台頭を眼前にして、沈黙してしまった、そこがわたしには特に興味深く思われた。むろんそれは、世間や支持者やまた後世からは、失望を生んだ。クラウスの愛読者であったベンヤミンなどは、あからさまにガッカリしたようである。
 結局、クラウスの死後、誰も予想していなかった『第三のワルプルギスの夜』が出る(1952)わけであるが――それは措いても、クラウスは「ヒトラーと聞いても、わたしの頭に浮かぶことは何もない」の語を残しているのだ。この沈黙だが、わたしはいま自分のいる「冥い時代」を鑑みて、(誤解だろうが)わかるような気がする。クラウスは、みずからの投げ込まれてしまった恐ろしく「冥い時代」を目の当たりにして、「文体を失ってしまった」のではないか、と。あまりの時代の冥さが、彼の文章を破壊してしまった――。
 わたしのことはどうでもいいが、わたしのこの一月続く(精神的)不調、これは、前回の衆議院選挙の頃からわたしの心の深層に「侵入」してきたものが、「原因」だと勝手に素人診断している。わたしはそれを、はっきりブログに書いている(2.32.15)。それ(=侵入)によって、わたしの文体は変化してしまった筈さ。
 本書は池内さんの四十代のときの著作(1985)であり、最晩年(その死の4年前)に文庫化されたものをわたしは読んだ。カール・クラウスは、池内さんに「専門」があるとすれば、それであろう。クラウスは、日本ではさほど知られた存在ではなく、外国文学を熱心に追いかけてきたような人しか読んでいまい。それでも、『人類最後の日々』も『黒魔術による世界の没落』も『第三のワルプルギスの夜』も邦訳があるのだから、かつての日本(人)が、いかに西洋文化を深く研究したか、知れるものがある。そのような日本は既に失われたが、なんとなく、それに対する愛惜の情が、わたしにはあるな。

 
外気30℃、もう気温は高いが、湿度が低いから全然たいしたことない。
カルコス。ちくま新書新刊の碧海寿広『鈴木大拙――世界の禅を生んだ男』(2026)を目当てで行って、ちゃんと買えた、えらいぞカルコス。
 基本的に本を買わないことにしているのだが、河合隼雄&養老孟司&筒井康隆『笑いの力』(岩波現代文庫2026)、ルクレティウス『事物の本性について』(ちくま学芸文庫2025)が目に入って、つい買ってしまった。
 

 
夜。
"You and I Are Polar Opposites" SEASON 2 2nd Trailer|Premieres July 2026! | YouTube
夏アニメか、2期楽しみ! なんで英語版のトレイラーが先に上がってきたのか知らんが……。
 
『姫騎士は蛮族の嫁』第7話を観る。じつにゆっくり丁寧に話が進んでいるな、好ましい。
『ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話』第7話を観る。
『愛してるゲームを終わらせたい』第6話を観る。

ハンス・ライグラフによるハイドンを聴く / 「敵」(2024)を観る

日曜日。曇。
 
NMLで音楽を聴く。■ハイドンのピアノ・ソナタ第十二番 Hob.XVI:12、第三十番 Hob.XVI:19、第三十一番 Hob.XVI:46、第四十五番 Hob.XVI:30、第四十九番 Hob.XVI:36 で、ピアノはハンス・ライグラフ(NML)。1960年のモノラル録音。
 ライグラフによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集を第1, 2, 3集と楽しく聴いてきたが、第4, 5集は(わたしには)とても聴けたものではなくて、狐につままれたような思いである。というわけで(?)ハイドンを聴いてみたのだが、これはすばらしい。いったい、なんだったのかな。
 2007年録音も聴く。ピアノ・ソナタ第五十八番 Hob.XVI:48、第五十九番 Hob.XVI:49、第六十番 Hob.XVI:50、第六十二番 Hob.XVI:52、アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6 で、ピアノはハンス・ライグラフ。
 さて、CDだと二枚組を一気に聴いた、しんどかったー、でも、とても充実したハイドンだった! ライグラフは(モーツァルトでは個人的にちょっとわからないところもあったが)基本的にすばらしいピアニスト、音楽的というのかな、技術の冴えとかで聴かせるのではなく、中身で真っ向勝負だ。音もバックハウスのように引き締まっていて美しく、シュナーベルの系統のピアニストというのがよくわかる。
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昼。
U-NEXTでポイントを使って『敵』(2024)を観る。吉田大八監督、107分。
 筒井康隆原作、わりとおもしろかったな。エンタメなので、小道具に至るまですべての伏線が回収されるのが律儀。主題はまあ、「老人のボケ(認知症)」ということなのかなあ。
 あちこちで絶賛されている河合優実を初めて見たが、ただのしょんべんくさい小娘の役だった。って、わたしは俳優・演技についても何も知りません。
 主人公の老人がひとり暮らしをしているのだが、自炊している、麺類がおいしそうだった笑。全体をとおして、食事の場面が多いな。

敵

  • 長塚京三
Amazon
 
NHK+で NHKスペシャル「レアアース 覇権の正体を追う」を観る。
 現在、レアアースの供給において世界のシェアの九割を中国が握っていることは周知で、世界的な安全保障上の「脅威」になっているが、中国では早くも鄧小平が、レアアースに注目していたのだという。非常に先見の明があった。
 ただ、もともと中国には高い精錬技術がなかった。そこに技術を提供したのが、当時、世界屈指の先端産業をもっていて、レアアースが必要だった、日本(企業)だというのだ。これは知らなかった。
 その日本の技術と安い労働力、ゆるい環境規制もあって、そのうち日本のレアアースは価格で中国に対抗できなくなり、日本のレアアース産業は失われた。まことに、先見の明が、なかったというしかない。
 

 
アンゲラ・メルケルの自伝(あるいは回想録)の続きを読む。わたしは本書から特に「政治」について学びたいということはなく、ただ、旧東ドイツ出身で、ドイツ首相を16年間もの長きにわたり務めた彼女が、どういう人間なのか、興味を抱いて読んでいるところがある。いま、ドイツではメルケルさんの政治を低く評価する向きも多いように見えるが、それはどうなのか、とか。
 
夜、早寝。