散歩とか / 東浩紀編『ゲンロン 7』

晴。
ようやくふつうの時間に起きたな。

NML で音楽を聴く。■バッハのブランデンブルク協奏曲第四番 BWV1049 で、指揮はラース・ウルリク・モルテンセン、コンチェルト・コペンハーゲンNMLCD)。■モーツァルトピアノ三重奏曲第三番 K.502 で、ヴァイオリンはオーギュスタン・デュメイ、チェロはジャン・ワン、ピアノはマリア・ジョアン・ピリスNML)。さすがによいな。特にピリス。

Piano Trios K 496 & 502 / Divertimento K 254

Piano Trios K 496 & 502 / Divertimento K 254

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第八番 op.59-2 で、演奏はクァルテット・エクセルシオNML)。好演。クァルテット・エクセルシオは日本人メンバーによる常設の弦楽四重奏団で、日本を代表するそれといわれたりという団体らしい。ふつうにこれほどのレヴェルの演奏ができるとは、本当に日本人のクラシック音楽の消化というものも本物になったことを証明している。第二楽章など、感動させられました。すばらしいな。
クァルテット・エクセルシオ ベートーヴェン「ラズモフスキー」全3曲

クァルテット・エクセルシオ ベートーヴェン「ラズモフスキー」全3曲

シューベルトのピアノ・ソナタ第十六番 D845 で、ピアノはマリア・ジョアン・ピリスNML)。ほとんど不満のない演奏。
シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番・第21番

シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番・第21番


シューマン交響曲第一番 op.38 で、指揮はクリストフ・フォン・ドホナーニ、クリーヴランド管弦楽団NML)。こういうふつうなの、悪くないことね?
Symphonies 1 & 2

Symphonies 1 & 2

 
母の診察があって、悪くない結果だったらしい。先に少し希望の持てる話もあったとのこと。

ブラームスピアノ五重奏曲 op.34 で、ピアノは近藤嘉宏、クァルテット・エクセルシオNML)。これはすばらしい。ブラームスだからもう少し濃厚でもよかったが、ざらざらとした感触のぶあつい響きが見事。クァルテット・エクセルシオの実力を確認した。この曲の演奏としては滅多にないレヴェルだと思う。うれしくなってしまった。

近藤嘉宏/クァルテット・エクセルシオ/ブラームス・シューマンピアノ五重奏曲

近藤嘉宏/クァルテット・エクセルシオ/ブラームス・シューマンピアノ五重奏曲


昼から「ひぐち」まで散歩してきた。









珈琲工房ひぐち北一色店。文庫本の『挟み撃ち』を読み始める。なんじゃこれは。おもしろいではないか! だいぶ前の小説だと思うが、実験的というか、なかなか前衛っぽい感じ。一気に 100ページ以上読んだが、これからどうなるか興味津々というところである。もちろん有名な小説なのだけれどね。いままで読んでいなかった。

早い話、川の無い橋が無数に架けられている。道路のこちら側から向う側へ渡るために架けられたあの無数の歩道橋に、ひとつひとつ名前をつけたらいったいどうなるのだろう?  (講談社文芸文庫版 p.10)

しか小説の主人公には申し訳ないが、その無数の歩道橋にはじつにすべて名前がついているのである。

「ひぐち」までは歩いて片道 35分というところか。行きは遠回りしてかつのんびりと歩いていったので、45分くらいかかった。

東さん「ゲンロン」畳むのか。会社がそうとうひどいことになっていて、東さんも精神的にボロボロのようだな。まあ東さんにもうあまり興味はないのだけれど、自業自得とは言いたくないところだ。しかし、いまの人ってどうなっているのだろうな…。自分もそうだけれど、ちょっと幼稚すぎるのではないか。自分はそれには自覚的なので、気をつけるようにしている。シロクマ先生(自分よりずっと若い)も実力者なのだろうけれど、ブログを拝見していると幼稚くさすぎて腹が立ってくる。これはこちらが未熟で悪いのだが。幼稚なひとに腹を立ててもどうしようもないし、いい結果が出る筈もない。まあバカなわたしは田舎でひっそりとやっていくしかないわけだが。
 
ツイッターを見たあと『ゲンロン 7』を半分くらい読む。冒頭は國分功一郎さん、千葉雅也さんと東さんによる鼎談。あとは「ロシア現代思想 II」の特集など。
つくづく思うが、世界は知らないけれど、少なくとも日本の将来に明るい材料は自分には何ひとつ認められない。どこかに希望があれば、この田舎者に教えて欲しいものだ。もちろん自分はあまり勉強もしていないし頭も悪いので正しい判断が出来ているとはあまり思わない。けれども、個人的には絶望である。空疎なおしゃべりだけの世の中になっていくことであろう。その実感がまちがっているという証明を望む。

図書館から借りてきた、東浩紀編『ゲンロン 7』にざっと目を通す。砂漠。黒瀬陽平は多少読めるかな。

ゲンロン7 ロシア現代思想II

ゲンロン7 ロシア現代思想II