こともなし

薄曇り。
いくつかあまりよろしくない夢を見る。覚えているのは起きる直前の夢で、高校生で自堕落なひとり暮らしをしている。自分がコントロールできず、自由を失い、いろいろ詰んでいる。
 
モズ君、このところ、ご苦労にもほぼ一日中高鳴きをしている。いまもやってる。そんなに縄張りを主張しないといけないものなのかな。
 
スーパー。晴れる。青い空に積雲。まだ、暑いことは暑いな。
 
昼。
NHKアメリカ大統領選のトランプ対ハリスのテレビ討論会の様子を一部だけ観た。自分に投票権があるわけでもなし、それほど興味があったわけではないが、それなりに興味深かった。ま、わたしの立場ははっきりしていて、ハリス支持というよりは、トランプは勘弁してくれというもので、それもそれほど知識があってそういっているわけではない。そういう立場から、ということがあるかもしれないが、今回の討論会は、討論自体ははっきりハリスが優位だったと見えた。というか、頭のよさや弁が立つかは、ハリスの方が遥かに上ですね。しかし、それを有権者が好ましく思うかは、また別問題である。
 あとで BBC の分析動画配信も一部だけ観たが、これも興味深かった。トランプ側、ハリス側、両方とも自分たちが勝ったといっていた。現政権の一員であるハリスに不利だと思われるのは、アメリカ国民がいちばんの争点と考えているのが経済問題であり、現実として、いまアメリカ国民の多くが激しいインフレに苦しんでいる。これに関する討論は観ていなかったので何ともいえないが、ハリスは論点をずらして直接は応えなかったらしい。
 それから、これも観ていないのだが、今回、放送局である ABC の側から、トランプの発言に対し、何回もファクトチェックがリアルタイムで入ったらしい。これは、初めての試みだろう。当然、トランプ側は不満であろうと思う。
 しかし、あらためてつくづく思ったのは、日本の政治風土とのちがいである。どういう見方があるにせよ、今回、相手を打ち負かすという、やはり政策論争と切断的論理性が中心なのだなと感じた。日本人は、つまるところ、政治をロジカルな政策で考えない、非論理的な雰囲気で考える。高度に知的な人間ですらそうである。(そもそも、与野党間にすらそれほど論点、政策のちがいがない。)それをどう捉えるか、である。わたしは、そういう妥協とすり合わせの日本政治を100%ネガティブに捉えるわけではないが……。
 

 
図書館にて返却。新たに借りたものはなし。
 
ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。ハニーディップブレンドコーヒー462円。
 図書館から借りてきた、豊永浩平『月ぬ走いや、馬ぬ走い』(2024)を読み始めるも、あまりにつまらなさすぎて、40ページほどで挫折。つまらないというか、深度射程が浅すぎて、読む端から文章が解体されていってしまう。多様な文体が試みられているものの、旧帝国軍人の独白も、ビッチな女子高生のモノローグも、頭でひねり出しただけのものであり、旧帝国軍人の生も女子高生の生も、その文章をとおして真摯に生きられるということがない。
 本書は第67回群像新人文学賞を受賞したというだけでなく、新聞やネットなどの媒体で何度もみかけたし、何よりも題が魅力的であって、かなり期待したのだが、ここにあらゆる意味でリアリティはなかった。わたしは全然「圧倒的才能」だとは思わないのだが、ま、わたし程度のいうことだからね。まだ21歳、沖縄の現役大学生ということで、皆さんは期待してあげて下さいな。

 
今日はミスドのコーヒーのおかわりもせず、後味が悪かったので、行くつもりのなかったカルコスへ寄る。高階秀爾さんの『エラスムス 闘う人文主義者』(2024)と、雨宮処凛さんの新書本『死なないノウハウ』(2024)を購入。高階さんのは新刊ではあるが、半世紀前に書かれた文章。高階先生、もう90歳よりも上だよね、皆んな亡くなってしまった中、長生きされているな。あと、稲葉さんの『AI時代の労働の哲学』は買うか迷ったが(かつてなら迷わず購入していたであろう)、まあ、社会科学はかしこい人たちにまかせればいいんで、図書館にでもあれば読むかもなと、買わなかった。
 
夜。
【米大統領選2024】ハリス候補とトランプ候補が初対面 中絶や移民、戦争などめぐり1時間半の論戦(BBC) - YouTube
【米大統領選2024】冒頭で握手したものの……非難の応酬 トランプ候補は根拠ない発言も(BBC) - YouTube
 
となりの怪物くん』(2012)第13話(最終話)まで観る。