未明起床。雨。
画期。
NML で音楽を聴く。■モーツァルトの交響曲第四十番 K.550 で、指揮はチャールズ・マッケラス 、スコットランド室内管弦楽団(NML、CD)。飛び抜けている。■バッハの 二つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043 で、ヴァイオリンはヒラリー・ハーン、マーガレット・バーチャー、指揮はジェフリー・カヘイン、ロサンゼルス室内管弦楽団(NML)。緩徐楽章がよかった。両端楽章は速めのテンポでちょっとせわしない。
■ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」で、指揮は小澤征爾、ボストン交響楽団(NML)。朝日新聞紙上でのインタヴューで、オザワのラヴェルとベルリオーズは絶品だみたいなことをデュトワがいっていたが、なるほど、これをデュトワが絶品というのか。デュトワとはまた随分とちがうラヴェルだ。
小澤征爾には爆発的なパワー、高い集中力、巨大な領土、躍動するリズムと共に、いわくいいがたい繊細さが常にあるように思える。小澤の音は、決して固くなく、いつもどこかやわらかだ。それを、日本的といって、まちがいではないのではないか。そういう(繊細なる)点で、小澤のフランスものを高く評価する人が多いのかも知れない。もっとも、「小澤はフランスもの」だけを強調するのは、固定観念であって、ドイツものも現代のもの(盟友だった、武満徹!)も、もちろんすばらしい。
そして日本人に小澤征爾をけなす人がひどく多いのは、日本人に強い嫉妬気質だけでなく、その「日本的な」やわらかさ、繊細さを、よく知っているものと見くびるせいではないか、とわたしは思ったりする。小澤征爾には、まちがいなく(よい意味で)ナイーブなところがあった。朝日新聞の吉田純子さんは、確か「泣き虫マエストロ」なんて、書いておられたように覚えている。
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モズの子だろうか、雨の中でしきりにぴいぴい鳴いている。餌をねだっているのだろうか。
昼。
ごろごろぼーっとする。
●YOASOBI「祝福」Official Music Video (『機動戦士ガンダム 水星の魔女』オープニングテーマ) - YouTube
小雨の降る中、イオンモール各務原へ。何のせいだろう、フードコートはえらく混雑していて、かわいいおしゃれな制服を纏った中学生たちなんかが、やたら、目につく。このあたりの我々田舎者は、イオンモールへおしゃれして来るのだ(わたしは全然おしゃれでないが)。
ミスドでポン・デ・リング プレーン+ブレンドコーヒー451円。パウル・シェーアバルトの『小遊星物語』を読み始める。訳者は種村季弘さんで、平凡社ライブラリー所収だが、オンデマンド・ペーパーバック版というやつで、注文してから印刷・製本するというそれである。
まったく存在の無用な小説で、種村さんの面目躍如という感じであり、どことなくイナガキタルホっぽい。ちょっとめんどうなことをいえば、ナンセンスなモダニズム小説、ということになろうか。太陽系の小遊星、パラスにおける、宇宙人たるパラス人の物語。彼らは全然、人型宇宙人ではないみたいだ。ジャンプして他の星へいったり、星に塔を建ててみたりする。
フードコートはうるさいうるさい、全体でワーンという音のかたまりのよう。その中で、無用な小説を集中して読む快楽。第14章(184ページ)まで読む。
広いイオンモール内を散歩したり。写真でも撮りたいような気がするが、館内は撮影禁止とあるので、おとなしく従う。
いつもとちがう出口から出る。いまだ小雨。
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一日経つの、ほんとに速いな。あっという間だ。
羽海野チカ『3月のライオン』第17巻を読む。
夜。
『葬送のフリーレン』(2023)第6話、シュタルクのパーティ参加まで観た。わたしとしては原作の方を先に読んでいるというのはめずらしいのだが、原作よりおもしろいかも。原作の坦々としたところもよく出ているし。いきなり第1話からボロ泣きさせられてどうなることかと思った。
YOASOBI が OP曲を手掛けるなど、話題になったな。「勇者」はさすがの曲、聴かせる。覇権狙いは YOASOBI って、そんな流れにすらなりつつある。全28話の長丁場。