伯母の四十九日

晴。好天。

名古屋の伯母の四十九日(と、伯父の十三回忌)。
その後皆んなで会食。従兄たちとゆっくり話すのも、これが最後かも知れない。

夜七時前に帰宅。運転しながら家族でしゃべっていたが、つくづく諸行無常であると思う。一生はあっという間だ。

以下は今日の会食で聞いた話。わたしは特にどうという気もしなかったのだが、ブログに書けという声があったので。

従兄のひとりは長年日本のさる一流企業で働き、いまは定年退職して(定年が随分と早い会社なのである)悠々自適の暮らしをしている。キャリアの中頃から中国勤務で、そこで相当に上の方の役職であったとだけいっておこう。その従兄から聞いたのが、いま話題の、日本がいかに「安い」か、つまり、日本の企業の給料がいかに世界的に見て相対的に低くなってしまったか、という話である。簡単に書いておくと、中国のふつう(とは何かわたしは知らない)のサラリーマンの年収は、日本の課長クラスより低いあたりですら1000万円以上。北京あたりの大都市になると、ふつう(というのはどういうレヴェルなのか知らない)の会社員で資産が三億円くらい、家を二軒持ち、そのうちの一軒は賃貸物件として貸し、車は会社から一台支給され、実際に乗っているのはベンツ、BMW、レクサスというあたりになる、と。従兄は海外勤務手当が出ていたので、中国人サラリーマン(のどの層かは知らない)となんとか同等の給料だったそうだが、そうでなければ到底かなわないと、それが自然な受け取り方であるようだった。とにかく、ふつうの会社員が(日本人の感覚だと)金持ちだと。

さて、わたしのような者はこういう話をどう捉えてよいかわからないが、まあいまの日本が「安い」というのを、身近なレヴェルで実感したというのは貴重な知見というべきかも知れない。あ、ネットでいわれているのはホントなんだな、というか。

なお、従兄はこれを慨嘆して、あるいは逆に得意げに、いったわけではなく、話のついでにさらりといったまでのこと。それは従兄の名誉(?)のために断っておこう。