こともなし

晴。

午前中はちょっとうとうとしていた。

昼からもちょっとうとうとしていた。

イオンモール未来屋書店に寄る。新書本を三冊買う。内二冊は福田和也。この人は右翼で自分は教条主義サヨクなのでイデオロギー的には正反対であるが、昔からこの人はおもしろいと思っている。最近は何をしているのかさっぱり見かけなかったが、また下らなそうな(これはここでは褒め言葉である)新書本を出したので買った。それからどうでもよいが、未来屋書店では BGM としてクラシック音楽が流れているのだよね。今日はショパンで、しばらくぼーっとピアノ協奏曲第一番を聴いていた。
 いつものごとくドーナツを食いながらフードコートで読書。トルーマン・カポーティの初期短編集というのを読む。10代から20代前半の習作、未発表原稿ということであるが、じつに上手い。自分のようにテキトーに読んでいても、すらすら頭に入ってくる。既にほとんど完璧であるような気もするが、何か肝心な一滴が足りないような気もする。作りもの、という感じもするのだ。本書には村上春樹の解説が付いているので、最後に読むのが楽しみである。
 かいわれ大根を買い忘れていたので、ついでに買っていく。


モズの子供たちが巣立ったのであるが、三羽とも何とか生き延びられるかもしれない。まだ貧弱なスズメみたいな出で立ちだが、少しづつ飛べるようになってきた。親は熱心に餌をとってきては子供にやるので、感心してしまう。そのせいか、今年は毛虫が発生しないとは老母の観察である。毎日気が気でないが、みんな頑張って育つとよいな。