久保正彰『西洋古典学入門』

日曜日。晴。涼しい。

NML で音楽を聴く。■フランクの「前奏曲、アリアと終曲」で、ピアノはホルヘ・ボレットNMLCD)。■ラヴェルの「パレード」で、ピアノは阿部裕之(NMLCD)。このピアニストのラヴェル、本当にすばらしい。最高レヴェル。
 
夕方、詰まっていた樋の掃除。

夕食後、寝てしまう。深夜起床。

久保正彰『西洋古典学入門』読了。副題「叙事詩から演劇史へ」。三十年前に書かれた、放送大学のための教科書である。久保先生というと岩波文庫のトゥキュディデスの翻訳などが頭に浮かぶ碩学であるが、文庫版あとがきを読むと本書を書いた記憶がほとんどないといのが可笑しい。で、読み返してみたら「門前の小僧、ならわぬ経を読む」の感があったというのがまたおもしろい。へえ、こんなすばらしい本なのになと、まあどういうものなのでしょうね。わたしはこのところ精神の索莫たるを感じて已まないのだが、本書は干天の慈雨のようなものであった。どうして「ならわぬ経」なのかわからないが、とにかくたんに横文字の解説を引いた本ではなく、自分の中でしっかりと咀嚼された学問なのは明らかで、構成も明快である。それにしても西洋の古典古代にはわたしは学が乏しく、老いやすき少年の学はなかなか成り難いのを感じずにはいない。典型的なギリシア悲劇ですら、まだ読んでいないものが幾らもあるであろう。そういえば、一時期ブログ付き合い(?)をしていたある方が京都でギリシア・ローマの古典を原語で読む会をやっておられたのを、ふと思い出した。その方はもはやブログを閉じられたが、なかなかこのような精神的余裕はわたしにはないのを感じる。ぼちぼちでんな。(AM03:03)

西洋古典学入門: 叙事詩から演劇詩へ (ちくま学芸文庫)

西洋古典学入門: 叙事詩から演劇詩へ (ちくま学芸文庫)

 
NML で音楽を聴く。■モーツァルト交響曲第三十八番 K.504、第三十五番 K.385 で、指揮はオイゲン・ヨッフムロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団NML)。
Mozart Symphonies 35, 41, 36, 38 / Posthorn Sernade

Mozart Symphonies 35, 41, 36, 38 / Posthorn Sernade

ブルッフ弦楽四重奏曲第一番 op.9 で、演奏はマンハイム弦楽四重奏団NML)。そんなにつまらない曲とも思えないのだがな。というか、この曲、聴いたことなかったっけ?(と思ったらやはりここで聴いていたよ。四年前だな。)■フランクの交響曲ニ短調で、指揮はルイ・ラングレー、リエージュフィルハーモニー管弦楽団NMLCD)。(AM05:35)