OpenGL 遊びの続き

晴。
寝る前に大江健三郎を読んでいて変な感覚を得る。やはりさすがは大江というべきであろうか。昨日の睡眠時間が少なかったせいであろう、よく寝た。またなかなかおもしろい夢を見たがすでにうろ覚えである。自分は入眠時の感覚があまり好きではないのだが、夢を見るのは基本的に好きだ。こんなものが自分の中にあるのだと驚かされることが多い。
音楽を聴く。■バッハ:フランス組曲第三番 BWV814(マレイ・ペライア参照)。

ブラームスピアノ五重奏曲 op.34 で、演奏はユジャ・ワンベルリン・フィルソリストたち。2011/3/20 Live. 最初はベルチャQ のベートーヴェンを聴こうと思っていたのだが、You Tube のお勧め欄にこの演奏があってつい聴いた。まずはすばらしい演奏で、この演奏会に行ったのなら大満足で帰宅できただろう。いまちょっと大江健三郎のせいで判断力がないが、現代的な意味でオーソドックスな好演だと思う。ユジャ・ワンもデビュー時に比べたら遠くまで来たものだ。それにしても、ブラームスほどいまや時代遅れの作曲家もないであろうと聴いていてつくづく思った。いまブラームスを聴いても何の役にも立つまい。まさしく19世紀的な意味でヒューマニスティックな音楽であり、フーコーが滅びるだろうと言った「人間」とは、まさしくブラームス的なものであろう。自分はブラームスが大好きであり、特にこの曲の第三楽章のようなものが好きなのは本当に恥ずかしいと思うが、仕方がない。ああ、いい演奏だった。

モーツァルトのピアノ・ソナタ第八番 K.310 で、ピアノはイングリット・ヘブラー。小さな演奏だが、さすがにモーツァルト弾きというべきだろう。演奏に不満はない。すべての繰り返しを弾いてもらえるとさらによかった。

父がネットで確定申告するのを手伝う。どうも藪に入って詰まってしまっていたようなので見てみたが、あれでは PC に不慣れな人ではむずかしいようにも思える。確定申告なんてたくさんの人がするのだから、あれではいけない。特にブラウザは Internet Explorer しかダメらしいから、Linux を使っている自分などは最初から除外されている。まったく、Windows ユーザーばかりだと思っているのかね。Linux はともかく、Mac ユーザーもいるだろうに。まあしかし自分も Windows は殆ど使わないので、新規フォルダの作成とかどこだっけみたいな初心者ぶり(笑)。で、父の PC を見ていると、「ダウンロード」フォルダにファイルが一緒くたになって大量に散乱していたり、「ドキュメント」フォルダがまったく整理されていないなど、なかなかにカオスであった。若い人などはそういうリテラシーは自然に身についている筈だが、年寄りはなかなか大変である。
それにしても、Windows は意外とわかりやすくないというか、設計思想がよくないというか。PC に詳しくない人がブラウザから簡単にいわゆる「迷惑ソフト」を入れてしまう構造になっている。これは一応「ウィルス」ではないのでアンチウィルスソフトが働かないのだが、事実上はウィルスみたいなものである。父の PC にもそういうのが入っていたので、気づいた限りのものはアンインストールしておいたが、ものによってはアンインストールが面倒なものもある。困ったものだ。

明け方まで OpenGL遊び。
OpenGL でごく簡単なフライトシミュレータ - Marginalia