明日香・奈良家族旅行(第一日)

僕はかつて20年ほど前、明日香を歩いたことがあるのだが、父がまた明日香に行ったことがないというので、家族で明日香とその近辺を観光してきました。最近はよく遊びに出ているので、簡潔に書こうかと思います。
 家を出たのが7:40、いつもどおり東海北陸自動車道名古屋高速東名阪自動車道を経由して国道25号へ。僕はここを西へ向かうのは初めてだが、逆方向よりも楽でした(ここは東向きに行く方が神経を使うと思います)。途中休憩は御在所SAと道の駅針T・R・Sで。天理から国道169号を南下し、まずは昼食のため桜井のそば屋を目指す。あらかじめ調べておいたところなのだが、カーナビに電話番号を入れると、登録されていない。これは困ったのだが、途中セブンイレブンWi-Fiを使い、サイトで住所を調べて行ってみた。「蕎麦がき屋」という小さなお店だったのだけれど、僕はザル大盛りを注文したところ、あまりのおいしさに仰天。店の若い主人に聞いたところ、いまがいちばん美味しい季節だそうで、今のは主人自らおいしいと思うとのこと。こんなところにこんな店とは、本当に食べ物屋はわからない。僕の舌など大したことはないが、今まで食べた中で最高の蕎麦でした。
 そこから宿の橿原ロイヤルホテルに向かう。ホテル着12:32、家から187.2km。ここに車と荷物を置いて、駅前から出ているバス(かめバス)の1日フリー乗車券(650円)を使って明日香を廻ろうというのである。またホテルでは、橿原市が期間限定で発行しているクーポンも(偶然)もらえたので、あとで役に立った。
 さて、明日香についてはどう語ろうか。もちろん飛鳥時代の日本の中心であるが、じつに箱庭のように狭い空間である。その中に、日本の原風景のようなものが鏤められているわけであるが、鄙びた村であるとも云える。ここで歴史が創られ、動いていったとは思えないほど慎ましい空間だ。何もかもが小さく、想像力のみがここを観光地にしていると云えよう。
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亀型石造物と酒船石。
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亀石。
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橘寺と伝明日香板葺宮跡。
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それにしてもとにかく暑かった。もう最初の飛鳥寺へ歩くまでに汗でぐしょぐしょ。もうどれだけポカリを買って飲んだかわからない。この暑さは恐らく生涯忘れないだろう。それから、20年前に比べて、観光客が激減していた。あの頃は「明日香ブーム」みたいなものがあったのだよね。ちょっとさみしかったが、これが本来の姿なのかも知れない。
 失敗談。かめバスを最後に使うとき、自分のフリー乗車券をどこかに落としてきたようで、失くしてしまった。バスに乗ってから気づいたので、降りるときに運転手に話して乗ったところからの運賃を教えてもらおうとしたら、許して(?)もらえた。あーはずかしかった。
 そして今回はケチケチ観光なので、夕食はホテルで頼まないで、外へ出ることにした。で、簡単にチェーン店の居酒屋なら安心だろうと、駅前の「笑笑」というところに入ってみたら、これが食べ物の味から酒まで信じられないほど最悪かつ言語道断にヒドかったのだった。料理も何もかも我慢できないレヴェルで、最初に注文したものを残して撤収、河岸を替えることにした。で、道をはさんで反対側の「食べ飲み処まる」に入ったら、またこれが逆にいいお店だったのである。家族三人とも地獄から天国の気分で(別に高級でもなんでもない安い店ですよ)、楽しい気分で食事を終えることができた。まあ、こういうことは旅行だとありますね。
 それにしても、僕が学生の頃よく入ったようなチェーン店の居酒屋は、こんなヒドいことはなかったですよ。こういう店に入る客がいるとは、ちょっとあらゆる意味で恥ずかしい(?)くらいである。しかし、食べ物屋っていうのは本当にむずかしい。
 駅前のセブンイレブンでアイスクリームを買い、部屋に戻って三人で食べた。