ジグムント・バウマン&ティム・メイ『社会学の考え方 第2版』/沖大幹『水の未来』

日曜日。曇。
音楽を聴く。■バッハ:パルティータ第四番 BWV828(ヒューイット、参照)。これはなかなかいい。■モーツァルト交響曲第二十五番 K.183 (ムーティ参照)。これはポピュラー曲で、あんまり好きではない。何かオペラの序曲みたいな感じ。ムーティは申し分なし。
昼から米屋。肉屋。

ジグムント・バウマン&ティム・メイ『社会学の考え方 第2版』読了。このところどうもむかつくなあと思いながらむかつきつつ読んでいたら、むかつきがすっと消えたのでよかった(ってどうでもいいですね)。本書は僕にはあんまりおもしろくなかったけれど。まあ社会学には俊英たちが大量に流れ込んでいるので、問題ないし(?)、一応読んでおきました。惹句によれば、「定評ある社会学の教科書」ということである。バウマンの名は最近よく聞くし、皆んな読んだらいいのではないでしょうか。

社会学の考え方〔第2版〕 (ちくま学芸文庫)

社会学の考え方〔第2版〕 (ちくま学芸文庫)

沖大幹『水の未来』読了。一般人にとっての基礎的な文献のひとつであろう。社会学的な意味でのグローバルな水問題について啓蒙された。水というものは人間にとって必須、無くては死んでしまうものであるから、これくらいのことは誰でも知っておいた方がよいと思われる。それから、ここでも「環境問題は経済問題かつ政治問題である」という事実を確認した。まだ世界的なレヴェルでの「水危機」はさほどまでは深刻でないから、いまの内に考えて対策を練っておいた方がいい。日本は水資源の豊かな国であることは間違いないが、無策であれば必ず問題化してくることを確信した。まあ現実には、問題はかなり把握されていると楽観はできるけれども、こういうことはある程度まで悲観論気味でもいいのである。なかなか悪くない新書本でした。