曇。
あんまり寝ていられなくて、早く起きる。まだ少しタルい。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第八番K.246、第十二番K.414(ゼルキン、アバド)。悪かろう筈がない。
- アーティスト: Mozart,Serkin,Lso,Coe,Abbado
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 2006/10/10
- メディア: CD
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- アーティスト: Malipiero,Moscow So,De Almeida
- 出版社/メーカー: Naxos
- 発売日: 2008/07/29
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薬を飲んだら、昼までずっと寝てしまう。汗だく。
『田辺元・野上弥生子往復書簡(上)』読了。西洋の作家・哲学者たちには往復書簡という形式はめずらしいものでも何でもなく、様々なものが膨大な量出版されているが、日本ではあまり思い当たらない。その寥々たる中でも、その高貴さ、内容の充実で、田辺元と野上弥生子のそれは、特筆すべきものに感じられる。共に連れ合いを亡くした後の、晩年の往復書簡であるが、呑気な文庫解説にもあるように、二人の間に一種の恋愛感情がないとは云えないだろう。しかし、お互いにそのようなところに踏み込むことなく(そうするには、二人はあまりにもものがよくわかっていた)、お互いを深く気遣いつつ互いの存在を生きる糧にしたところが、この往復書簡の尽きせぬ魅力であろう。老いらくの恋を冷やかすなら、他のどうでもよい書物を読めばいいのである。うまく言えないが、これは西洋人の脂っこい書簡とはちがった、如何にも日本的な展開だと思う。それにしても、田辺元はともかく、野上弥生子もこれほどの人だとはまったく思っていなかった。自分と野上弥生子の出会いはどうも最初がよくなかったので、もう一度読んでみようかと思う。そしてこの往復書簡集は、普段ダラダラと過ごしている自分をも鼓舞せしめるような、透徹した気に満ちている。偉い人たちがいたものだ。以下下巻。
- 作者: 竹田篤司,宇田健
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/03/17
- メディア: 文庫
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