『ラスネール回想録』/吉田秋生『海街Diary2 真昼の月』

曇。
音楽を聴く。■モーツァルト:弦楽五重奏曲第一番K.174(オルランドQ、今井信子参照)。■バルトーク青髭公の城(ハイティンク)。

バルトーク:青ひげ公の城

バルトーク:青ひげ公の城

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲op.77、大学祝典序曲op.80(シュロモ・ミンツアバド)。ミンツは、さすがに有名ヴァイオリニストであるだけのことはあるが、自分には線が細くて、まずまずといったところ。ただし、これに感動する人がいても非難はしない。自分はどうしようもないロマン派だということを、再確認した。いい曲ですね。特筆すべきは、アバドの指揮の下で、ベルリン・フィルがじつによく鳴っている。こっちが気になったくらい。なので、通俗曲の大学祝典序曲も、これはいい演奏でした。
Brahms, J.

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最近買ったプログラミングの本。
DOM Scripting 標準ガイドブック ~やさしく学ぶ、JavaScriptとDOMによるWebデザイン~ (Web Designing BOOKS)

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隠れた名著という噂。
改訂新版 jQuery本格入門

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ちょっと覗いてみたが、初心者にはいまひとつわかりにくそう。jQuery のいい本ってどれだろう。

ピエール=フランソワ・ラスネール『ラスネール回想録』読了。詩人犯罪者の回想録。澁澤龍彦がかつて紹介していた。予想どおり、とてもおもしろい(と云ってはいけないのかも知れないが)ものだった。ラスネールは元々ブルジョワの家庭に育ち、自在に詩作をするほどの教養がある上に、殺人まで犯しながら裁判では優雅にして冷静沈着、当意即妙の受け答えであるなど、前代未聞の犯罪者だったので、当時たいへんな騒ぎ(というか人気というか)になった。彼は死刑になることなど意に介さず、裏切った共犯者たちを死刑に引きずり込むため、自分に不利な発言まで平気で発した。本書の回想録も、甚だ大胆不敵で、筆は冷静であり、正直ですらある。(最後のところは死刑への不安と改心を仄めかすような文章になっているが、ここは他人の加筆らしい。)同時代、また後世の数々の文学者たちにも霊感を与えている(例えばユゴー、例えばドストエフスキー)。こういうものまで翻訳されてしまうのだから、日本語の環境というのは不思議なものである。ともあれ、ありがたい翻訳です。
ラスネール回想録 (平凡社ライブラリー)

ラスネール回想録 (平凡社ライブラリー)

吉田秋生海街Diary真昼の月』読了。マンガってどうも面倒になってしまったが、読んでみるとやっぱりいいね。これは繊細な作品。
海街diary(うみまちダイアリー)2 真昼の月(フラワーコミックス)

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