こともなし

晴。
寝過ぎ。起きても調子が悪く、何とか脱する。昼、自転車で中華「龍園」へ。昔から田んぼだったところが、どんどん宅地化されている。さみしいが、これも時代の流れだ。昼食は炒飯と焼き餃子。デザートの冷たい杏仁豆腐が爽やか。外は暑い。

音楽を聴く。■シューマンピアノ五重奏曲op.44(ル・サージュ、ニコリッチ他)。この曲は一〇代の頃に、スメタナ四重奏団とパネンカの演奏でよく聴いた。室内楽が好きになった原因の曲のひとつだと思う。ル・サージュらの演奏は現代的なもので、これはこれでとてもいい。瑞々しさもある。■ショスタコーヴィチピアノ三重奏曲第二番(オウアー他)。名曲。ショスタコーヴィチ室内楽曲を聴いていると、ベートーヴェン以降の最大の作曲家は、ショスタコーヴィチではないかという気がしてくるくらい。

空疎感はまだある。他人の一言で、根底のオブセッションが破壊されたのだと思う。存在自体の苦痛(一切苦)を感じるが、仏教は無根拠をポジティヴに捉えるのだということがよくわかる。これも修行だと思えば、腹も立たないし、感謝の念すら抱けるはずだ。
 とにかく、こちらを破壊したのは仕事だが、それでもまだ仕事はあるから、やることがあるのはありがたい。旨いものも旨いと感じるしね。自分が食いしん坊なのは助かる。本当はこれも執着なんだが、高僧になるわけでもないし。