昨晩早く寝てしまったので、朝四時起き。
曇。
音楽を聴く。■マーラー:交響曲第八番(インバル1986)。■ベートーヴェン:三重協奏曲op.56(オイストラフ、ロストロポーヴィチ、リヒテル、カラヤン)。リヒテルはサポートに徹している感じで、どうもおとなしい。
いきものがかりを聴いてみる。悪くないですね。「@miso soup」なんか、なかなかカッコいい。
- アーティスト: いきものがかり,山下穂尊,水野良樹,吉岡聖恵,西川進,中村太知,島田昌典,江口亮,渡辺善太郎,mugen
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 2008/02/13
- メディア: CD
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それにしても、午前中だけでだいぶ聴いたな。
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中村秀吉『パラドックス』読了。いわゆる分析哲学の立場で書かれている。本書を読んで、ますます分析哲学は、自分の哲学でないことを再確認した。しかし、つまらないというわけではなく、色々考えさせられるという点では、無駄な読書ではなかった。
例えば第二章の「同一性と普遍の問題」では、氾濫した後のナイル川を、どうしてナイル川と認められるか、というような問題意識で、分析哲学的に考えられているが、それを云うなら、いま目の前のナイル川と、一分後のナイル川が同一な理由だって、考えねばならぬだろう。自分は、人間には(相違性と共に)類似性を感知し、イメージの中に「イデア」を分節化する能力が、元々備わっているとしか云えないような気がする。これは、論理を超えていて、分析哲学の仕方では、いつまで経っても解決しないように思われるのだが。また第三章のように、現在、過去、未来を分析哲学的に考察するのも、袋小路に入りそうな気がする。自分は、(実存主義的に)過去も未来も、じつは現在なのだと考えたい。ここでもそうだが、分析哲学をやる人は、ベルクソンとヘーゲル(などと併置すると馬鹿にされそうだが)に、目を通しておいた方が良くはないだろうか。
個人的なことだが気になるのは、「イデア」(「イメージ」と言ってもよいかもしれない)と言語の関係である。こうした問題意識は、まったく流行らないことは承知しているけれども。
- 作者: 中村秀吉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/11
- メディア: 文庫
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