何十年ぶりかで、国内で皆既日蝕が見られる日。曇りでダメかなあと思いつつ、念のため早目に食品を買い出しにいく。帰ってくるとやはり雲が厚いが、なんと、雲が厚くて却って、雲越しに肉眼で、はっきりと欠けているのが見られるではないか! すでに半分以上欠けている。慌てて家族の者に知らせて、みな歓声をあげる。色の濃い下敷き越しに見ると、さらにはっきり。岐阜では十一時過ぎごろ、最大に欠ける。三日月より細く、もう少しで線というほど。八割くらいは欠けた印象だ。辺りは夜明け前くらいの暗さ。
曇りで却って見られたようで、大満足だった。特に日蝕メガネなどを用意していなかったので、晴れていたら困ったかもしれない。そうそう、木漏れ日が半分に欠けていたのが、印象的だった。
下條信輔『サブリミナル・インパクト』(isbn:9784480064608)読了。この本で扱っている「情動」や「潜在認知」というのは、確かに哲学の苦手とするところだな。それから、認知心理学で「超越性」をどう解釈するか知りたい。