こともなし

まさに台風一過。晴。

NML で音楽を聴く。■バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第二番 BWV1003 で、ヴァイオリンはゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(NMLCD)。■ノーノの「死の間近な時(ポーランド日記第2番)」で、指揮はマンフレート・シュライアー、ノイエ・ヴォーカルゾリステン・シュトゥットガルト他(NMLCD)。


昼から県営プール。爽快な天気。長良川は昨日の台風による雨で濁っていたが。週に一度泳ぐくらいでは何ということはないのだが、筋肉に火を入れてあとは機械に油でも挿すような、体のメンテナンスみたいなものだ。それに、泳ぎながら考えるとも何ともつかない感じがいい。運転もそんなものだ。そして、面倒なことはやはりしないといけないしね。

■トイヴォ・クーラ(1883-1918)の「三つの不思議な絵」op.19 で、ピアノは Adam Johnson(NML)。クーラという作曲家は初めて聴く。聴いていて東欧っぽいなと感じていたが、Wikipedia を見るとフィンランドの人で、シベリウスの薫陶を受けているという。どうも、トラブルに巻き込まれて早死したらしい。それほどの独創性はないかも知れないが、わたしには悪くない音楽である。

Kuula: Complete Works for Solo Piano

Kuula: Complete Works for Solo Piano

■トイヴォ・クーラの三つの小品 op.3b で、ピアノは Adam Johnson(NML)。悪くない。■サティの「グノシエンヌ」第一番〜第六番で、ピアノはファジル・サイNMLCD)。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第十五番 op.28 で、ピアノは園田高弘NML)。まさしくこれぞベートーヴェンではないかね? すばらしい。

ブラームスの七つの幻想曲 op.116 で、ピアノはスティーヴン・コヴァセヴィチ(NMLCD)。コヴァセヴィチのブラームス、ほんとにカッコいいな。■ブラームスのピアノ協奏曲第一番 op.15 で、ピアノはスティーヴン・コヴァセヴィチ、指揮はヴォルフガング・サヴァリッシュロンドン・フィルハーモニー管弦楽団NML)。すごい名演。疲れました。この曲はブラームスの青春がいっぱいに詰まった曲で、自分の感傷を誘って危険である。コヴァセヴィチのブラームスはほんとカッコいい。こんな深さをもっているピアニストは稀である。これはポリーニの最初の録音と共に、この曲のもっとも男性的な演奏であるといえると思う。また、サヴァリッシュのサポートが鬼気迫るほどで、サヴァリッシュという人はこんな演奏もできるのだと驚いた。どうやらライブ録音ではないようだけれども、熱い熱い演奏である。正直ちょっと泣けました。
Piano Concertos

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アエネーイス』を読む。