休日(体育の日)。雨。夜、台風通過。
音楽を聴く。■ブラームス:クラリネット五重奏曲op.115(アレッサンドロ・カルボナーレ、参照)。自分には役に立つ演奏。悪いとは思えない。■サン=サーンス:オーボエ・ソナタop.166、デンマークとロシアの歌による奇想曲op.79(ナッシュ・アンサンブル、参照)。
#
ヘルマン・ワイル『精神と自然』読了。ワイルは物理学や数学の先端において、時代を切り拓く様々な重要な仕事をしてきた大学者である。本書はその講演録であり、ワイルが物理学や数学のみならず、哲学についても第一級の能力をもっていたことを如実に示すものになっている。何という学者であろうか。ワイルは同時代の物理学と数学のほぼ全領域に通じていた最後の学者と云われるが、どうしてこのようなことが可能であったのか、本書はそのヒントになりそうだ。もちろん、自分などに理解できたのは本書の一部分だけではあるが、知的な刺激を受けること夥しかった。内山先生の訳されたワイルの名著を、再び繙きたくなったくらいだ。薄っぺらい学問にウンザリされている方など、本書はいかがだろうか。
- 作者: ヘルマンワイル,ピーターペジック,Hermann Weyl,Peter Pesic,岡村浩
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/10/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: 広瀬立成
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/09/11
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る