フランク・ブリッジの弦楽四重奏曲第二番、第四番

フランク・ブリッジ(1879-1941)の室内楽を聴く。語法は基本的に後期ロマン派を大きく出るものではない。弦楽四重奏曲第二番と第四番は、さらにモダンな感じを与える。しかし、第二番は正直言って退屈だった。響きは密でシャープなのではあるが、作曲技法の展開だけに終始しているように聞こえる。
 けれども、最晩年に作曲されたという第四番は、モダンな書法に磨きがかかり、一種の魅力を感じる(とりわけ終楽章)。マリピエロの弦楽四重奏曲をちょっと思い出した。
 ピアノ四重奏曲の編成で書かれた「幻想曲」は、おもいっきり聴きやすい。完全にロマン派だ。しかし、個人的にはあまり面白く聴けなかった。

ブリッジ:幻想曲/弦楽四重奏曲第2番, 第4番

ブリッジ:幻想曲/弦楽四重奏曲第2番, 第4番

ナクソスから、ブリッジのCDが相当な量でているのだな(参照)。これには驚いた。需要があるということか。
Wikipedia の「フランク・ブリッジ