坂口安吾『白痴』/栗本薫『ヒプノスの回廊』

晴。
坂口安吾『白痴』読了。安吾が戦争から創り上げたような文学を、我々は今回の震災から産み出すことができるだろうか。我々にそれだけの、災厄を転じる力があるか。

白痴 (新潮文庫)

白痴 (新潮文庫)

栗本薫『ヒプノスの回廊』読了。外伝22。最後のグイン・サーガ
ヒプノスの回廊―グイン・サーガ外伝〈22〉 (ハヤカワ文庫JA)

ヒプノスの回廊―グイン・サーガ外伝〈22〉 (ハヤカワ文庫JA)


エマーソン弦楽四重奏団の演奏で、ブラームス弦楽四重奏曲第一番を聴く。現代の弦楽四重奏団らしい、繊細でシャープなところと、ブラームス独特の情熱を表現できる力を合せもった演奏だ。ブラームス弦楽四重奏曲は一般にあまり聴かれないが、この曲など、ブラームスの名に恥じない傑作で、時折聴きたくなってくる。他に、ボロディン弦楽四重奏団などもいい演奏を残している。
ブラームス:弦楽四重奏曲

ブラームス:弦楽四重奏曲