『十六夜日記』/古澤明『量子もつれとは何か』

晴。
地震の被害の規模は途方もないというだけで、まだ全貌は見えてこない。報道を見聞きしていると呆然としてしまうので、とりあえず自分は日常を普段と同じように、淡々とこなしていこうとだけ思う。
仕事場にはテレビがないので、USTREAMが流しているNHKのニュース(こちら)が有難い。それから、ツイッターのTLを見ていると驚かされる。多くの人が既に述べていることではあるが、日本人も捨てたものではないと思わせられる。
原発の爆発にはやきもきしたが、メルトダウンしていないことが判って、本当にホッとした。政府の対応は、結果的にはベストだったと思う。まだまだその他何も終っていないが。
いつも愛読しているブログたちが少しずつ更新され始めて、何ともいえぬ脱力したかのような気分になる。自分だけ安全な場所にいて、友人たちの無事がわかったかのような感じ。あとは、少しでも多くの人たちが助かりますようにと、そういう気分にようやくなれた。心配の順番がちがうのかも知れないが、凡夫の本音である。

十六夜日記』読了。

十六夜日記――附 阿仏仮名諷誦 阿仏東くだり (岩波文庫)

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古澤明『量子もつれとは何か』読了。うーん、量子光学か。結構難解だな。「…量子光学ひいては量子力学を理解しようとする場合、ほとんどのことは波動像で理解できるということである。粒子像で考えなければならないのは、量子のエネルギーは飛び飛びの値しか取らないという条件を使わざるを得ないときに限られるということである。この感覚を身につけられたなら、読者は『量子力学のプロ』の称号を得たのに等しい。」へえ、そうなのか。それはそれとして、ちょっと量子光学の教科書を覗いてみるか。