『ロラン・バルト 中国旅行ノート』/アリストテレス『哲学のすすめ』/中井久夫『世に棲む患者』

日曜日。晴。
依然としてテレビは地震東北関東大震災)のニュースで埋まっている。マグニチュードは9・0に変更。テレビを見ていると、自分が被災しているわけでもないのに、事の大変さにこちらまでどうにかなりそうになる。日常を生きるということ。
カルコス。
ロラン・バルト 中国旅行ノート』読了。「逆説的にも、このメーデーはわたしをおぞましい妄想へと誘った。人類が政治的な闘争を徹底して行い、その結果……幼児化する。子供とは人類の未来のことなのだろうか?」(p.214)どうでもいいが、訳者あとがきと小林康夫の解説がじつに下らない。

ロラン・バルト 中国旅行ノート (ちくま学芸文庫)

ロラン・バルト 中国旅行ノート (ちくま学芸文庫)

アリストテレス『哲学のすすめ』読了。
アリストテレス「哲学のすすめ」 (講談社学術文庫)

アリストテレス「哲学のすすめ」 (講談社学術文庫)

中井久夫『世に棲む患者』読了。たぶん、自分には初めて読む文章ばかりだと思う。中井は、主要著訳書はすべて文庫化されるべき著作家であろう。個人的には、学生のときに古書店でカヴァフィスの訳書を買ったのが、読み始めだった。それからいろいろ読んできたが、まだ重要な著作で未読のものもある。とりわけ、みすず書房医学書の翻訳は、高価でこれまでなかなか買えなかった。まだ、楽しみは残っている。(しかし、早くしないと絶版になるかな。そしたらすごい古書価が付きそうで、買えなくなるかも。)