こともなし

曇。
昨晩は中沢さんのアニミズムに関する論考を読んで寝る。これは重要な文章。日本に対する絶望のほとんど直前で書かれていることはわかりにくいけれど、紛れもない事実である。われわれが動物たちを理解できるのかということは、我々は生物として孤立せずにいられるかということ。それが可能でなければ、人間同士の共感能力も破壊されることになる。我々はまさしくその段階にいるということ。

NML で音楽を聴く。■ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第二番 op.100 で、ヴァイオリンはヴィクトリア・ムローヴァ、ピアノはピョートル・アンデルジェフスキ(NMLCD)。三曲の中ではいちばん曲と演奏スタイルが合っていると思う。■メシアンの「鳥のカタログ」 ~ No.1 Le Chocard des Alpes, No.2 Le Loriot, No.3 Le Merle bleu で、ピアノはチーロ・ロンゴバルディ(NML)。これはすごいものだ。この曲を初めて聴くかのような感銘を覚えた。神の臨在の中で啼き暮らす鳥たち。複雑極まりない現代音楽の手法が、これほど美しく結実した果実も稀であろう。ロンゴバルディってのはどういう人なのだろうな。メシアンを完全に手中に収めているとは、ただ者ではない。自分はウゴルスキの CD をもっているけれど、たぶん全然聴けていなかったのだろう。また聴いてみないといけないな。さてまだ三曲聴いただけだ。メシアンは聴くのが大変。ぼちぼち聴いていこう。

Catalogue D'oiseaux

Catalogue D'oiseaux

 
晴。すごく寒い。
カルコス。

モーツァルトのディヴェルティメント ニ長調 K.136 で、指揮は小澤征爾サイトウ・キネン・オーケストラNML)。

 
中沢さんの『鳥の仏教』を読んだり、安永祖堂老師を読んだり。

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第四番 op.18-4 で、演奏はクァルテット・エクセルシオNML)。

クァルテット・エクセルシオ 弦楽四重奏曲 OP・18 全6曲

クァルテット・エクセルシオ 弦楽四重奏曲 OP・18 全6曲

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第一番 op.18-1 で、演奏はクァルテット・エクセルシオNML)。■ハイドンのピアノ・ソナタ第五十三番 Hob.XVI:34、第六十二番 Hob.XVI:52 で、ピアノはヴィルヘルム・バックハウスNML)。
ハイドン・リサイタル

ハイドン・リサイタル

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第二番 op.18-2 で、演奏はクァルテット・エクセルシオNML)。