讃岐家族旅行(第一日)

家族旅行では定番となってしまった天気の悪さだが、何とか降らないであろうと期待しつつ(しかし傘はもって)出発。名古屋から新幹線で岡山へ。車窓は雨。岡山着は一〇時頃で、あっという間に二時間くらいで着いてしまう。特急南風5号に乗り、四国へ。三度めの瀬戸大橋であるが、曇っていて眺望が利かない。幻想的ではあるが。
 琴平10:58着。何とか雨は降っていない。先に宿へ寄り、荷物を預けてこんぴらさんへ。まずは讃岐ならうどんだろうということで、参道の「こんぴらうどん本店」へ。僕はぶっかけの冷たいのを注文したが、感激するほどではないものの、まあ美味しかった。量はさほどでないので、かけをもう一つ注文。これならウチで食べるのと大差はなし。ぶっかけの方が美味かった。
 こんぴらさんは途中の長い階段で有名。老人二人+おっさんなので自信がなく、途中の三〇〇段ちょっとはずるをしてタクシーで。しかし、そこから四〇〇段あまりは自力で登らないといけない。参道は桜が満開だが、曇っているのだけ残念。
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参道途中、「五人百姓」という人たちがいて、飴などを売っている。歴史的な謂れがあるそう。さらに登ってすごい建物があるなあと思ったら、旭社といってここで終着ではないという。
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えっちら登ってやっと本殿。祀神は大国主命崇徳天皇で、なぜか双方とも祟るお人なのが不思議だ。まあこんなものかという感じで、晴れていれば眺望が望めるのであろうが。
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 下りは全部歩くつもり。途中に色々寄り道していこうということで、まず書院へ。円山応挙の障壁画があるのだが、廊下からガラス越しに部屋の中を覗くだけで、いま一つよく見えなくてつまらない。若冲は見せてくれないし、800円はちょっと高いという印象。庭の蹴鞠用の空間がおもしろかった。四隅にちがう樹を植えてあって、何故かすべて二股。後から調べたが、二股の由来はよくわからない。たまたまなのか。
 次は高橋由一館。ここも800円だが、今日から割引サービスがあるそうで、どうして書院の方でそれを言ってくれなかったのかわからない。でも、ここではちゃんと引いてくれた。高橋由一はとてもおもしろい。日本の本格的な洋画家ではまず最初のひとりであるが、いま見ても驚くべき写実性で、さらにその写実性にも個性がある。日本的な静物(豆腐とか)や風景を描いていて、油絵を描くという未知の体験で、たぶん何を描いても画家はおもしろかったのではないか。ここは大満足だった。
 最後は宝物館。ここも800円だったが、内容のあまりのしょうもなさに呆れる。こんぴらさんはお金持ちで、いいものを持っているという話だったが、鑑識眼が全然ダメ。騙されたような感じで、ちょっとがっかりした。足はふくらはぎがもう痛くて、ようやく降りてきたのだがなあ。
 参道に立ち並んだお店をひやかしながら降りる。一軒で箸を買う。JTBの特典チケットでお茶を飲んだりしながら、ようやく地上へ。近くの古い立派な公民館(?)だか何かを見たりして(歌舞伎小屋は修理中だった)、宿へ。天気は何とかもちました。
 宿はこんぴらさんの近くの「湯元こんぴら温泉華の湯紅梅亭」。料理は、ウチの家族旅行としては今までの最高クラスでした。部屋もサービスもよくて、大満足。なお、部屋で無料で Wi-Fi サービスが使えたのには驚いた。iPad mini をもっていったので、自宅と変らずネットができたのは嬉しかった。こういうところもよかったです。