ガザーリー『哲学者の自己矛盾』

曇。
昨晩は体調が悪かったので早く寝た。起きたらよくなっていたが、喉が痛い。風邪だな。
音楽を聴く。■バッハ:3声のシンフォニア全曲 BWV787-801(アンジェラ・ヒューイット参照)。これほどわかっていないのがわかる演奏もめずらしい。ヒューイットは両側から攻めているのだが、いま一歩バッハに到達していないのだ。あと少しなのだが。■シューベルト交響曲第五番 D485 (バーンスタイン NYPO 1963)。■シューマン:蝶々 op.2 (クラウディオ・アラウ参照)。ヒューイットの後にアラウのような超一流ピアニストを聴くと、あまりの落差に頭がクラクラする。僕は別にヒューイットを貶すつもりはなくて、超一流というのがどれほど隔絶しているかを言いたいのだ。まあ、アラウですらいつでもこのレヴェルの演奏ができたわけではないだろうが。■オンスロウ:弦楽四重奏曲ハ長調 op.47 (マンデルリングQ、参照)。いやあ、驚いた。序奏がすばらしくて、これはベートーヴェン級の傑作かと期待した。まあ提示部に入るとちょっと肩透かしを喰うのだが、それでも全体的に見て、もっと弾かれても、聴かれてもいい曲なのは明らかであろう。真剣に聴くに値する曲である。またこれを聴いていると、シューマンメンデルスゾーンが必然だったことがよくわかる。ベートーヴェンから一直線なのだ。
風邪治っていないな。いまひとつ調子が悪くて、喉が痛い(嗽はしています)。あとでPLを飲んでおくか。

ガザーリー『哲学者の自己矛盾』読了。中村廣治郎訳。