中勘助『銀の匙』/スーザン・ソンタグ『同じ時のなかで』

晴。
中勘助銀の匙』読了。

銀の匙 (角川文庫)

銀の匙 (角川文庫)

夜更しして、スーザン・ソンタグ『同じ時のなかで』読了。木幡和枝訳。著者の文学論を読んでいると、自分の文学との付合い方がなっていないことに気づかされる。命を養うために、自由のために文学と付合うこと。そういう文学の読み方があるということを、したたかに教えられる。また、一方での、時事的政治的問題への発言の厳しさ。ソンタグにおいては、真実とか正義という言葉は、鉤カッコつきのそれではない。徹底して考え抜かれて使われている。こんな記述で彼女を要約できるなど、毛頭思わないが。ソンタグは本物の知識人だった。
同じ時のなかで

同じ時のなかで

おお、もう二時半だ。寝ないと。