こともなし

日曜日。晴。
昨晩は早く寝たので、午前二時頃に起きて「ポパーウィトゲンシュタイン」本を読み、昨日の欄にブログを書く。この夜明けまでの時間は夜ふかししているとネガティブに、早起きすると超ポジティブに感じられるのが不思議。

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第九番 op.59-3 で、演奏はベルチャQ。ベートーヴェンのカッコよさに死んだ。しかし、もう三〇年間もベートーヴェンを聴き続けているが、いまだに発見があるのが不思議というか、すごい。凡庸だけれど、こういうのを古典というのだろうな。ベルチャQだが、これは CD化できるレヴェルだろうと検索してみたら、ちゃんとベートーヴェン全集が出ている。しかし、この You Tube で聴ける演奏かどうかはわからない。アマゾンのレヴューでひとつ星一つの酷評があって、へーそんなものかと思った。文章を見てみると、たぶんバカの酷評な気がする。知りませんが。ブラームスの CD とか買ってみようかな。

ヘンデル組曲第三番 HWV428 で、演奏はスヴャトスラフ・リヒテルアンドレイ・ガヴリーロフ。この曲はよく知らいないのだが、どうしてリヒテルとガヴリーロフで弾き分けているのだろう。いずれにせよ、二人の対比がおもしろかった。ガヴリーロフはガヴリーロフを強く意識させるのに比べて、リヒテルはむしろヘンデルを意識させる。リヒテルが個性がないどころか、強い個性をもった演奏家なのに、そうであるのがおもしろい。ガヴリーロフは非常に興味深いのだが、まあ歴史上に恐らくリヒテル以上のピアニストはいなかっただろうし、これからも出るまい、という感じ。

昼から仕事。
早寝。