東本願寺の至宝展/『デパートを発明者した夫妻』

晴。
名古屋へ。松坂屋美術館の「東本願寺の至宝展」を観に行ったが、つまらなかった。有名な親鸞像は模写、『教行信証』は写しだし(国宝の原本は京都国立博物館で既に観ていたが)、いくつかの応挙の障壁画(岐阜別院(!)にあったものらしい)は、彼らしくない、稚拙な印象のものであった(応挙にしては、国宝どころか、重文にもなっていなかったが、さもありなんというようなもの)。他のも、室町期が少々、残りは江戸期。まあ、東本願寺は一度(蛤御門の変の時らしい)火災に遭っているようなので、仕方がないといえばそうだが。
名古屋駅前のジュンク堂書店と、タワーレコードで、いろいろと物色する。
鹿島茂『デパートを発明した夫婦』読了。世界で最初のデパートである「ボン・マルシェ」と、それを創りあげたブシコー夫妻のモノグラフである。デパートというものが、いかに消費社会(スペクタクルの社会)を到来させるのに与って力があったか、よくわかる。

デパートを発明した夫婦 (講談社現代新書)

デパートを発明した夫婦 (講談社現代新書)