『武満徹・音楽創造への旅』 の検索結果:

国谷裕子『キャスターという仕事』

…立花隆さんといえば、『武満徹・音楽創造への旅』(2016)の著者としてだ。これは2020年の2月から6月にかけて、長い時間をかけて読んだ。武満さんへの膨大なインタビュー(武満さんは胸襟を開いている)を、綿密な取材で補完した大著である。その途中で武満さんが死んでしまい、それもあって完結まで長いこと放置されていたものだ。感想は過去の日記に書いたので繰り返さない。 https://obelisk2.hatenablog.com/search?q=%E3%80%8E%E6%AD%A6…

2020年極私的回顧

…/29 -> 立花隆『武満徹・音楽創造への旅』 06/30 -> 二重の原生的疎外 7月 07/01 -> 東浩紀『哲学の誤配』 / 橋本倫史『市場界隈』 07/02 -> シンクロニシティ 07/03 -> こともなし 07/04 -> こともなし 07/05 -> 熊代亨『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』 07/06 -> 母診察 07/07 -> こともなし 07/08 -> 関川夏央『人間晩年図巻 1990-94年』 07/09 -> 自由⇒生…

立花隆『武満徹・音楽創造への旅』

…ら借りてきた、立花隆『武満徹・音楽創造への旅』全66章をようやく読み終えた。本書にとても惹き付けられたことなど、これまで書いてきたので詳しいことは繰り返さない。武満さんの言葉はいちいち納得のいくもので、わたしに深く突き刺さったのだった。これまでも書いてきたが、本書を読んで繰り返し突きつけられたのは、ホンモノとニセモノということであった。このニセモノに取り囲まれた時代に、ニセモノとして生きる自分というものが、どうしても浮かび上がってしまうのである。そのようなことはもはやどうでも…

加藤聖文『満鉄全史』 / 東浩紀『新対話篇』

…ぐち北一色店。立花隆『武満徹・音楽創造への旅』の続き。第一部読了。ここで武満さんが亡くなり、連載のひと区切りになった。第42章まで読んだことになる。本書を読んでいつも書くことであるが、本書は我々、というかわたしの(精神的)貧しさを浮き彫りにする。もちろんわたしの才能のなさは当然のことで特に問題とするに足りないが、それ以外に、何も埋めることのできない貧しさがある。それはいったい何なのか。どうしようもないものなのか。それは残念ながらわたしだけの問題ではないから、ひょっとしたら、誰…

こともなし

…ら借りてきた、立花隆『武満徹・音楽創造への旅』をひさしぶりに読む。コロナ前に、第31章まで読んでいたもの。一時間ほどかけて、「ノヴェンバー・ステップス」関連の章を読み、感動する。時間が経つのを忘れて没頭していた。それにしても、何と豊かな世界であろう。帰りに運転しながら、自分の向き合うべきは自分の中にあるどうしようもない貧しさだなということを、ぼんやりとながらずっと思っていた。わたしは、こんな豊かな世界は、ガラス越しに見ているだけだ。決して参入できるものではない。等等。武満徹・…

こともなし

…ー1410円。立花隆『武満徹・音楽創造への旅』の続き。第31章まで読む。この本は、武満好きには他に得難いそれだ。じつにたくさんのことが、うまくまとめられていて感嘆させられる。武満と同時代の関わりも、筆を惜しまず書き込んである。例えば、わたしはそもそも武満の「環(リング)」がいわゆるチャンス・オペレーションの曲だということすら知らなかったのであるが、これに関してジョン・ケージのことに多く筆が及び、武満とケージとの関わりも詳述される。だから、本書は武満へのたんなるインタビュー本に…

こともなし

…ぐち北一色店。立花隆『武満徹・音楽創造への旅』を読む。立花氏による武満さんへの超ロング・インタヴュー。細かい活字かつ二段組で、800ページ近くある大著である。以前から読もうか迷っていたが、借りてきてついに読み始めた。何となく違和感のある本だが、武満さんは立花氏をとても信用しておられるようなので、頑張って読むつもりである。立花さんは学生の頃は結構読んだ。特に思い出があるのは『脳死』で、学生のときこれを読んでちょっと討論の場みたいなところへ出たことがあるのだが、誰もわたしに敵わな…