碧南市藤井達吉現代美術館で「松本竣介《街》と昭和モダン」展

灼熱の酷暑がようやくやわらいできたこともあり、ひさしぶりに家族で外出してきました。目的地は碧南市藤井達吉現代美術館で、「松本竣介『街』と昭和モダン」展を観てきました。
 
愛知県碧南市までは、東海北陸道名神高速名古屋高速知多半島道路と乗り継いで、家から 80km くらいですね。一時間半というところですが、行きは名神高速のリニューアル工事にぶつかって、渋滞で 20~30分くらい余計にかかりました。


小さいながらなかなかおしゃれな建物です。ここは二度目ですね。

喫茶コーナー。
 「松本竣介『街』と昭和モダン」展というんですが、昭和のどちらかといえば素朴な、わたしには見知らぬ画家の作品が多かったですね。田舎の風景、花の絵、人物像、そうね、松本竣介はモダンといえるでしょうが、大部分は田舎っぽかったです(わたしは田舎者ですし、ここで田舎というのは必ずしも悪い意味ではありません)。絵は糖業協会と大川美術館からのものが大部分で、雑多な画家が集められていますが、ゆるやかな統一感があるように見えました。
 松本竣介はこの展覧会の目玉で、実業家の大川栄二が松本竣介に魅せられ、その収集から始まったコレクションが、大川美術館の中核だそうです。わたしにとって松本竣介というと、どうしても洲之内徹さんの『気まぐれ美術館』に影響された見方になってしまいますね。場末の工場を描いたさみしくもモダンな絵などは、以前どこかで観ましたが、ここにはなかったです。松本竣介、確かに個性的ですが、仮にわたしだったら独力で発見できただろうかと考えると、たぶんわたしごときでは無理だったろうと思います。


松本竣介の数点が撮影可でした。その中から二点を上げておきます。
 展覧会は素朴な具象画が大半で、ここまで素朴なものを大量に見せられると、抽象絵画や幻想絵画がちょっと欲しくなるというのが正直なところでした。それゆえか、浜田知明(1917-2018)などをおもしろく観たことを付記しておきます。
 しかし、思うけれど、近代日本の西洋絵画というのは、西洋に東洋が蚕食されていく過程ですね。そして、ほとんど無意味ともいえる空疎な(商業的)現代アートに至って、西洋に収斂するという。わたしもまた、(わたしはアーティストでも何でもないただのモブですが)その流れの中に確実にいますね。

2Fから下へ。

この美術館の名にある、藤井達吉の作品。わたしはこの画家をまったく知りません。





という感じでした。そうそう、名古屋から近いせいか、会期末のせいか、高齢者を中心に、お客さんはかなり来ていましたよ。松本竣介とか、地味だと思うんだが、皆んな意識高いね。
 
ちょうどお昼時になったので、半田の蕎麦屋さんへ行ったのですが、臨時休業。で、そこから遠くないところの「回転鮨 魚太郎」半田店という寿司屋で昼食にしたのですが、これがとてもよかった。愛知の四つの漁港から入るネタがよく、おいしゅうございました。ひとり2500円程度と安くもあり、また来てもいいなと思いました。どうでもいいですが、半田は酢のミツカンの本社があるところで、寿司屋はミツカンミュージアムの道を挟んで反対側でした。
 昼食後、武豊へ南下して「まちの駅 味の蔵たけとよ」へ。道の駅みたいなものですね。醤油の町なのでさしみたまりを買ったり、あと(北海道産ですが)花豆があったので、買ってきました。花豆はいつも探しているんだが、なかなか売っていないんだよね。涼しくなると食べたくなります。
 
一時間半、行きの道の逆で昼過ぎ三時に帰宅。総走行距離は 175km だったか。
 

 
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夜。
フルメタル・パニック? ふもっふ』(2003)第12話(最終話)まで観る。コメディに特化したスピンオフ。宗介とかなめちゃんの平和で笑える日々、これはこれでおもしろかった。次の 2期は相当にシリアスらしい。

 
フルメタル・パニック!The Second Raid』(2005)第9話まで観る。2期。こんなつらい展開になるなんて…。特に第6話と第9話のラストはつらかった。一気観しようかと思っていたけれど、つらすぎてちょっと中断する。制作は引き続き京都アニメーション