NHK取材班『霞が関のリアル』 / 『コレクション瀧口修造6』

晴。
妻と愛人、あるいは妻が二人(?)という夢を見る。ひとりが明るい性格で、ひとりは地味な感じ。お互いがお互いをよく知っていて、どちらかをえこひいきしないようにするのがとても大変。どうしてそんな夢を見たものか、決して願望ではないと思う。何かのメタファーなのかとも思うが、よくわからない。
 
昨日今日と、だいぶ涼しくなった。
 
バルトーク音楽論選』を読む。底のぶ厚い岩盤を打ち砕かないとなと思う。
 
 
昼から珈琲工房ひぐち北一色店。コーヒーチケットを買う。
NHK取材班『霞が関のリアル』を読み始める。第二部まで読む。2022.8.8 に読んだ『職業としての官僚』に名前が出ていた本で、たまたま図書館にあったから借りてきた。ここまででも充分衝撃的な内容だな。官僚の長時間労働というのは何となく知っていたが、ちょっと常軌を逸したレヴェルだ。民間企業には労働基準法が適用されるが、公務員にはそれが適用されないというのだ。一応「人事院規則」というものがあるらしいが、違反しても罰則規定はないらしい。これはいくら何でもひどいと思う。ワークライフ・バランスを唱導する官庁が、いの一番にそれを破っていることになる。そして、残業代もさほど出ない…。
 また、ここでも出てくる、「政治主導」「官邸主導」の流れ。官僚の仕事にモチベーションが減ってきているという。それゆえに仕事を辞める若い官僚も、稀ではないらしい。
 官僚の仕事そのものは増えているのに、「公務員改革」で絶対数は減らされている。忙しすぎて、政策を勉強するヒマもない…。激務ゆえに、特に女性官僚は、妊娠・出産の道をためらわざるを得ないくらいだそうだ。
 続けて読む。

 
図書館から借りてきた、NHK取材班『霞が関のリアル』読了。ネットにあまり出ていない貴重な話が多いので、図書館などで見かけた人は読むといいと思う。特に若い(20代、30代)官僚が何を考えているか、かなり本音がにじみ出ているのではないか。エリートといえど、霞が関の官僚だって人間だ。人間らしく扱われるべきなのは当たり前である。近ごろ官僚の不祥事、なさけない姿が目立っているが、これは官僚が直ちに悪いというよりも、構造的な問題が大きくはないかと考えさせられる。それにしても上の方(50代)の官僚は若手に比べ絶対数も随分多く(逆ピラミッド型構成)、かつ無能で邪魔な人が多いという若手たちの実感(そんなことが敢て書いてあるのも驚きだが)は、その世代のおっさんであるわたしには、かなしくてかつよくわかる話だと思った。すみません。
 

 
図書館から借りてきた、『コレクション瀧口修造6』読了。ぼちぼちと読んできて、ようやく読み終えた。もっとも、瀧口修造についてここでわたしごときが喋々するのは控えたい。この「コレクション瀧口修造」のシリーズは、何とかすべて読みたいものだと思っている。 
夜。
輪るピングドラム」第9話まで観る。ここまで間然とするところがない。まさにアニメでしかあり得ない作品で、アニメの可能性の具現化として極めて高いところにあると思う。ほんと、先はどうなるのだろう。これがエンタメなのがすごいよね。
わたしとしてはめずらしく、OP も ED も飛ばさないで観ているし。
村上春樹の短篇「かえるくん、東京を救う」は、1999年が初出か。なるほど。