さらに冥い時代へ

晴。
 
ルシア・ベルリンの『すべての月、すべての年』を読み始める。ヒリヒリした、滅多にない短篇たち。しかし、クーラーの効いた部屋で寝転がりながら、ルシアの短篇はスパイシーな傑作だぜとか嘯きつつメキシコでの堕胎(未遂)やスペイン語教師やER(緊急救命室)の話を消費している自分を省みると、こんなことでいいのかなとちょっと疑問に思わないでもないが、そういう反省もまた偽善にすぎないのでもあろうかと、結局ごろごろしながらスパイシーな短篇たちを読んでいるところのわたくし。

 
母検査。
モスバーガーのドライブスルーにて昼食。以前に比べるとだいぶ値上がりしたな。
 
昼寝。
 
備忘録。安倍元首相が狙撃されて心肺停止状態との報道。
冥い時代の冥い事件だな。さらに冥い時代がやってくる気しかしない。(16:02)
 
 
何となく平成史のような本が読みたくなったので、吉見俊哉氏の『平成時代』(岩波新書)をネット古書で注文してみる。
 
半藤一利『昭和史 1926-1945』を読み始める。第二章まで読む。大雑把にざっくり掴んでいるところがおもしろい。しかし、多少の本を読み散らしてきて思うが、歴史の「真相」というのは、わたしにはわからないな。人によって、強調するところがちがう。ただ、本書を読んでも思うのは、昭和天皇は積極的に事態に介入していることだ。つんぼ座敷に置かれていて、何も知らなかったというのは決してあり得ない。
 
夜。
『昭和史』第五章まで読む。二・二六事件まで。こののち、軍部はしばしば二・二六事件を引き合いに出して、脅しに使い、無理を通していくことになるらしい。二・二六事件は、のちのちまで禍根を残した、と。