河合隼雄『明恵 夢を生きる』

雨。
六時ころ目覚めるが、一時間ほど布団の中。いろいろ夢を見たが、覚えているのは友人と Rogue で遊ぶ夢。Rogue は延々とダンジョンを下りていくゲームで、そういう意味があるのだろうかと思ったり。そもそも、ダンジョンというのが夢的である。
 
雨あがる。午前中、散歩。溽し。

シャガ。


寝ている間にたくさん雨が降ったので、用水の水が濁っている。

水準点。




古墳。

カタバミ。ほっとする。庭に生えると強くて厄介な草だが。

祠の横にあった。気になる。




神明神社



白山神社

エンドウ。

自然をベースに繋がれなくなったので、人工物(コンテンツ)で繋がるようになったのだな。「風土」というのは我々の文化では失われたのかな、とか取りとめもなく思いながら歩いたり。愚かである。
既にこんなに暑かったら、夏になったら歩けないよな。麦わら帽でもかぶって、歩くかな。
 
 
昼から、珈琲工房ひぐち北一色店。『明恵 夢を生きる』の第六章「明恵と女性」を読む。明恵さんは一生不犯の清僧であったが、決して木石であったわけではない。

自我の強さに頼ろうとしながら、この跳躍ができずにいる人は、しばしば「石化」してしまう。石化したために女性と交わらない人々は、戒を守っているのではない。何もかも石化して生命力を失ったものに、戒などをたてる必要もないのである。明恵が非難しているような、単に「学問」にのみ熱心な学僧の中には、このように石化してしまった人もいたことだろう。多くの知識と堅い思考の中で、魂が死んでしまうのである。(p.335)

わたしは結婚できなかった人間なので、本章は自分に引き付けながらいろいろ考えさせられた。わたしももちろん木石でなく、これまで何人もの女性を好きになってきたし、わたしに好意をもってくれた人もいた。しかし、結果的にこうなったのは、まあ偶然でもあるし、世に偶然などないという意味では、必然でもあったろうと思う。そのあたりは、自意識を超えたものを感じざるを得ない。魂全体のレヴェルで、女性と縁がなかったということだろう。恋愛というのは、そういうことが露わになる場だ。
 
河合隼雄明恵 夢を生きる』を再読終了。第七章「事事無礙」を読んだ。明恵さんの到達点と死が書かれており、とても感銘を受けたが、わたしごときの語れることではないので、そのままにしておきたい。本書再読はわたしとしてはゆっくりじっくり行ったが、それに値する本だった。徹底して自分に引き付けて読んだ。また、中身を忘れた頃に読み返したいものである。明恵さんの「夢記(ゆめのき)」も所有していて読みたいとは思うが、わたしには到底読めまいという気もする。

 
 
とりあえず、文庫本の『明惠上人伝記』を読み始める。原文を収めるだけでなく、平泉洸氏によって全訳と注が付けられており、原文のすべての漢字にルビが振ってあって読みやすい。そのエピソードの多くが、白洲さんや河合先生の本に多少なりとも紹介され、論じられてあるのを読んだあとなので、かなり楽に読める。本書は特に江戸時代によく読まれたという。 

 
最近ネット詐欺が多いせいだろう、各種アカウントの verification が頻繁だ。特に iPad ではしつこいくらい Apple ID の確認を求めてくるのだが、強度の高い自動生成されたパスワードを使っているので、毎回打ち込むのが面倒くさい。Apple ID はブラウザに覚えさせておくということができないし。まあ、仕方のないことなのだろうけれどな。
 しかし、各種カード情報を不正入力させるサイトへ誘導するメールも、じつにしつこく来る。わかっていて乗ってみると、ほとんどの場合ブラウザが「危険サイト」の警告をしてくれるのがわかるが、そうでない場合もあるので困る(絶対にマネしないで下さい)。昔の Internet Explorer だとサイトにアクセスしただけでウィルスに感染することがあったが、いまの Edge だとどうなのだろうか。わたしが使っている Linux だと、そういうことはほとんどあり得ないのだが。そういや、Mac なんかはどうなんだろうね、よく知らない。
 
 
夜。
Re:ゼロから始める異世界生活』第25話(最終話)まで観る。さすがに大人気アニメで、エンタメとしてめっちゃおもしろかった。2クールを三回で観てしまったくらい。でも、好きなアニメかというとそうでもないかな。主人公のナツキ・スバルがあまり好きになれないし、ヒロインのエミリアもちょっとお人形さんっぽい。まあ、もちろん2期も観るけれど。死ぬとセーブポイントまで戻るというのは、RPG そのままだよね。ただ、簡単に戻れるとなるとおもしろくないので、主人公は実際に死の苦痛を体験するだけでなく、トラウマになるくらいの凄惨な体験をそのまま記憶しているという設定になっている。それが基本構造で、それを活かすよう物語がうまく作られているということ。主人公はその「死に戻り」の特殊能力以外、体力がふつうよりちょっとあるだけで、あとはほとんど何の力もないというのも、おもしろい設定だよな。