オウィディウス『悲しみの歌 / 黒海からの手紙』

晴。暑いくらい。
 
こういうものがあるべきだと思っていたものを得た感じ。あらゆる手持ちのカードを使い、できるだけのことをしても、待つしかないということはあるものだとつくづく思う。心を強く持たねばならぬということはやはりある。それにしても、当たり前のことだが、いちばん苦しいときにこそ人は去っていくものかな。
 
スーパー。
 
 
昼からミスタードーナツ イオンモール扶桑ショップ。宇治ほうじ茶もちふわホイップ+ブレンドコーヒー506円。河合先生の『明恵 夢を生きる』の第五章「ものとこころ」を読む。明恵さんの生き方は我々の到底真似のできない純粋さと高み深みをもったそれだが、平凡でうす汚れた、特に才能のない我々がいかにして心を涵養できるかという観点から、随分と参考になることである。ささいなことが、本当に身に沁みるのだ。また、河合隼雄先生の記述が情理バランスよく、的確で、深みに届いており、現代人の我々に明恵さんの心の、いまも(いまこそ)通用することを、教えてくれる。できることなら、全文ここに書き写したいくらいだ笑。この第五章はそれまで自分の修行に打ち込んできた明恵さんが、世の無意識的な渇望にうながされて、次第に人の世にかかわらずにいられなくなる、そしてそれを明恵さんが受け入れていく様子が活写されている。これほどの人ともなると、世間が放っておかないのだ。

 
あんまり新緑がきれいなので、フラワーパーク江南に寄って少しだけ散歩。
















イオンモールかフラワーパークの駐車場で、車に鳥の糞を大量にひっかけられる。どうも、ウン(運)でもついたかな笑。明恵さんに深く感銘を受けた、シンクロニシティだとするとおもしろいな。そうはいっても、帰ってからもちろん車は洗ったけれど笑。今日は暑い日で、外気は29℃あった。
 
夜。
図書館から借りてきた、オウィディウス『悲しみの歌 / 黒海からの手紙』読了。今日読んだのは「黒海からの手紙」。『恋愛術』を口実にアウグストゥスによって帝国の辺境に流罪になったオウィディウスが、ローマの友たちに嘆願活動を頼む手紙から成る。しかしそれはうまくいかず(たぶん、厄介事を恐れて友人たちは動かなかったような気がする)、結局オウィディウスは辺境の地に骨を埋めることになったらしい。オウィディウス、必死なんだよなあ。読んでいるとかわいそうになってくる。